森のなかの温泉 なんぶの湯〜茶そばと幻米“武川48号”〜
“日帰り温泉旅” ーー それは非日常と癒しを求める旅人の悪い癖。日本各地のさまざまな温泉と料理から癒しを受けつつ、その地域で勧められた日本酒を買って寝る前に呑む…これぞ至福と言わずして何とする❗️ただ、最近の日帰り温泉旅は新地開拓が少なく、そろそろマンネリ化の様相を呈していました💦
そんなわけで、今回は初めて訪れる温泉“新地開拓”ということで、山梨県は南部アルカディア温泉に属する日帰り温泉施設『森のなかの温泉 なんぶの湯』に赴いて参りました♨️🚗💨
◾️過去記事:2024年11月19日投稿
(前回の日帰り旅はこちら♪)
♨️森のなかの温泉 なんぶの湯 in 南部アルカディア温泉郷
今回訪れる場所は、日本三大急流の1つである富士川が流れる山梨県最南端の町であり、以前訪れた日蓮宗総本山である身延山久遠寺も近い“南部町”です💁♂️
富士山の西側を流れる富士川沿いにあり、単純に直線距離では白糸の滝や朝霧高原、本栖湖など富士山の絶景スポットも近い。ただ、この地域は富士川による渓谷地形になっており、大抵は東側の山地を大回りで迂回する必要がある。ゆえに観光目的で訪れるには非常に不向きと言えますね💦
実際、今回訪れる際は新東名高速道路🛣️新清水ICから富士川を沿いを北上する形で20km以上走行しました。観光地ではないため途中渋滞もなく、比較的スムーズに南部町までたどり着くことができました🚗💨
◾️参考:2024年11月27日閲覧
なぜ南部町を訪れたのか…それは“南部アルカディア温泉郷”があるからです♨️
南部アルカディア温泉郷は、旧南部町役場の地下1500メートルに位置する泉脈を起源として1990年代に沸出した新しい温泉です。旧南部町の地域には、佐野川温泉や船山鉱泉など小規模かつ低温の温泉がありますが、南部アルカディア温泉は源泉温度が49.5度と高いことが特徴。ただ、温泉“郷”と言えるほど温泉施設はなく、実質的に入浴施設は1ヶ所のみというレアな温泉が味わえるわけですね✨
ちなみに、“アルカディア”は単なるネーミングライツではなく、古代ギリシャ時代から“牧人たちの楽園”と謳われたアルカディア地方に由来しているとのこと。つまり「町人や観光客にとって理想郷と感じて貰えるように…」という願いが込められていることになりますね🕵️
今回の目的地はその唯一の温泉施設『森のなかの温泉 なんぶの湯』です♨️
『なんぶの湯』は日帰り温泉施設と定番マッサージルームのほか、漫画喫茶やレストラン、ボードゲーム空間まで取り込んだ複合施設で、館内のほとんどが休憩スペースとしてハンモックやテントなどが整備されています。特に漫画や雑誌は約8000冊に上り、まさしく“人をダメにする癒し空間”と言えますね💁♂️
いや〜だってダラダラと漫画を読んで、疲れて飽きたら温泉とサウナに入って整えて、湯上がりにご飯とアイスを満喫し、ハンモックで寝落ち…うん、ダメだわ🤣
◾️参考:2024年11月27日閲覧
実際に入ってみると、非常に面白い空間が待ち構えていました。先述の通り館内の通路はほとんどが休憩スペースで、“森のなか”というコンセプトに合わせてハンモックやテントがそこかしこに張られています。その脇には本棚がびっしりと敷き詰められており、さまざまなコミック作品や雑誌、本を好きな場所で読むことができる。これまで訪れた温泉施設とは一風変わった雰囲気で楽しかったですね✨
そんな館内通路を進んでいくと温泉の入り口が登場❗️このまま入れば大浴場という形になりますが、最初に見たときはこの入り口の窓にある桶を持っていくのかなと勘違いしましたね😹
糸魚川ー静岡構造線の東側に位置する新第三紀富士川層群火山破屑岩から湧出する温泉の泉質はpH値10.1の高濃度のアルカリ性泉。“美肌の湯”で知られる長野県の昼神温泉のpH値9.7を上回るほどとは恐れ入る。まあ、pH値だけで温泉の価値が決まるわけもなく、あくまで参考程度…高いポテンシャルを秘めているといったところですかね📝
実際に入ってみると“柔らかい”という印象で、それとは裏腹に角質が落ちる落ちる。アルカリ性泉の特徴であるヌルヌル感は個人的に予想していたほどではないものの、入浴後に皮脂が落とされすぎて少しカサカサするほど強い。館内の案内では“シャワーを浴びない方が良い”との表記でしたが、これを踏まえると洗い流して保湿クリームや化粧水によるケアは必要かなと思いました。また、入浴後に汗が吹き出るほど高い保温性があることも印象的でしたね♨️✨
ちなみに、昼神温泉はアルカリ性泉かつ塩分も含まれている影響で保湿保温の効果も高い。ゆえに流し湯は必要なく、そういう意味では昼神温泉の特異性を改めて感じましたね💦
◾️参考:2024年11月27日閲覧
🍽️ おんせんカフェ〜名物・南部茶そば〜
入浴後にそのまま施設内の食事処『おんせんカフェ』を訪れました。ここではシンプルなソフトクリームやプリンなどスイーツに加え、ビールやおつまみ、さらには定食まで幅広くラインアップが揃っています🍜🍦
今回注文した料理は期間限定「南部茶そば2倍盛り〜小鉢付〜」。南部町を中心とした地域で栽培される南部茶を練り込んだ蕎麦です。また、南部茶には“吉兆”を呼ぶ贈り物としての側面もありますので、今後の願掛けにちょうどいいかなと思い注文しました💁♂️
実際に食べてみると、圧倒的に茶の風味が強いですね❗️鮮やかな緑の蕎麦はもちろん、南部茶特有の風味と香りがしっかり残り伝わります。喉越しも悪くなく、気がつけば黙々と食べていましたね…お腹いっぱいではち切れそうでした💦
🛍️道の駅 なんぶ〜幻の米と謳われた武川48号米〜
『森のなかの温泉 なんぶの湯』を後にしてクルマで約20分。南北に縦断する中部横断自動車道の沿線に『道の駅 なんぶ』があります💁♂️
『道の駅 なんぶ』は“食のテーマパーク”と銘打ち、南部茶を中心とした地域特産品を取り扱う地元密着型の道の駅です。特に国道52号線と中部横断自動車道の交わるPAとしての役割も担うなど、地域交通の要衝して期待されていますね🕵️
◾️参考:2024年11月28日閲覧
“道の駅”=地酒とか頭に浮かんでしまう日本酒好きの私としては見逃すはずもなく、到着するなりすぐに店内徘徊を開始。今の季節は“ゆず”がかなりの数売られていましたね。いや〜柚子湯で一杯やりたいですなぁ🍶🍊
そんな感じで店内を徘徊している時に見つけてしまったモノが…コレです‼️
幻の米と謳われた“武川米<農林48号>”
山梨県を流れる釜無川右岸一帯のみで栽培されるコシヒカリの1種で、甘味と旨味、そして適度な硬さと粘り気が特徴。その評価は新潟県の魚沼産コシヒカリに匹敵すると言われるほど高い。ただ、出穂期が遅くイモチ病にも脆弱であることから栽培が難しく、流通量がかなり限られることから“幻の米”と謳われます🌾
◾️参考:2024年11月27日閲覧
噂には聞いていましたが、実際にこの目で見たのは初めてです✨全国各地のお米を収集しながら旅をしていますが、久しぶりにワクワクしながらお米をレジに持っていきましたね🛍️
🍶<今宵の日本酒> 七賢 甲斐駒 純米大吟醸
さて、帰宅後は晩酌と洒落込もう…というわけで、今回の戦利品は先述した『道の駅 なんぶ』で調達してきた日本酒『七賢 甲斐駒 純米大吟醸』です🍶
◾️参考:2024年11月27日閲覧
山梨県を代表する名峰“甲斐駒ヶ岳”を冠するあたりが自信を覗かせますね👀
実際に開けてみた感想は「優しい香りと甘みの清水」。驚くほどの華やかな香りこそないものの、仄かで上品な香りがふわっと広がる。その香りを通り抜けて口に含むとメロンを中心とした果実酒を彷彿とさせる甘味で蕩ける。その後、少しの酸味を残して急に水のように身体に消えていく…これはそだね、塩が欲しいw🧂
個人的には辛口派ですから、今回の銘柄は流石に少し甘過ぎましたね💦オススメの飲み方が冷酒でしたのでキンキンに冷やしましたが、これは少し暖かい方が良い味がするような気もする…う〜ん、難しいですね🤔