狩野川渓流の“隠れ湯宿”♨️嵯峨沢館〜四季の雅趣に富む中伊豆に抱かれて〜
“そうだ、旅に行こう” ーー 2025年もこのスタンスは変わりません。絶景と温泉を求めて各地を旅して、郷土料理と日本酒に舌鼓を打ち、大自然と文化に触れて遥かを想う…私の求める旅の魅力には終わりはありませんよ✨
そんなわけで、今回は中伊豆の山奥に佇む渓流の隠れ宿『嵯峨沢館』を1泊2日で訪れました。初訪問ではありませんが、2025年の記念すべき“旅”の始まりです💁♂️
◾️過去記事:2024年12月21日投稿
(※昨年最後の日帰り旅はこちら♪)
🏨湯宿 嵯峨沢館〜天城湯ヶ島に佇む“格式高い湯宿”〜
今回訪れる地は、大自然の魅力が凝縮された静岡県を代表するジオパーク“伊豆半島”です。遥か以前から“熱海”や“土肥”など温泉地としてはもちろん、大室山や堂ヶ島など自然の力強さを感じる地質的要所としても名を馳せました🕵️
この地域はドライブには最適な地域で、私自身も数えきれないほど半島を周回してきましたね。“もはや伊豆半島に訪れていない場所はない!”とまで言えそうなレベルで親しみのある地域ですので、ある意味では“非日常”が味わえない点が個人的に気になるところであったり…💦
さて、そんな伊豆半島の中央部には“伊豆の小京都”の異名を持つ「修善寺」があります。現在は周辺自治体と統合して伊豆市となりましたが、今もなお“修善寺”は伊豆を代表するブランドの1つ。夏目漱石や井伏鱒二などの文豪が滞在したほか、鎌倉時代には源家の自殺や暗殺の舞台になったりと、非常に文化的にも歴史のある町です💁♂️
◾️参考:2025年01月02日閲覧
その修善寺から少し南に下ると、道沿いに明らかに“格式”の異なる風情ある建物が垣間見える。私自身も訪問する前に通った際に「何か雰囲気の良い格式高い建物があるなぁ〜👀」と気になり、帰宅後にその建物を調べたことがこの“隠れ湯宿”を知るきっかけでしたね💁♂️
ーー 湯宿 嵯峨沢館 ーー
国道414号線から木々の囀る音が響く細道へと進んでいくと、次第に温かみのある建物が近づいてくる。「湯宿 嵯峨沢館」の名とともに到着を待つ係員さんがお出迎え。旅行バッグなどの荷物を軽々と運んで下さいます💁♂️
嵯峨沢館の名前は京都の嵯峨野に似た雰囲気から取られたもの。渡月橋や嵐山など本場の嵯峨野地域に負けない美しい渓流と山並みがここ伊豆にもあります👌
全体的に自然美を醸し出す建物には大きな木の扉。その先へと足を踏み入れると、温かみのある空気感と花々、そしてスタッフの皆様の丁寧なお出迎えを含めた“おもてなし”に包まれます。すでに過去に訪れたことがあるとはいえ、都会の喧騒から“非日常”へと誘う嵯峨沢館の魅力はここから始まっているんだなぁ〜と改めて思い知らされましたね✨
今回はお正月三が日期間中だったこともあり、エントランスでは鏡餅くんと蛇くんがお出迎えしてくれました。お正月だと特別な催しや飾りがあるので、どこのお宿に行っても見回っているだけで楽しいですよね❗️🎍
嵯峨沢館のロビーは温かみのある暖色に満ちた落ち着いた空間。よく見回してもみると季節の花々など視覚的に楽しませてくれる要素も散りばめられていますね。エントランスから右手に売店、左手にフロントと各種休憩所への通路があります💁♂️
入館手続きを済ませていざ客室へ🚶今回は露天風呂付和洋室を選びましたので、客室は本館の上階になります。エレベーターまたは階段で行くことができますので、まずはエレベーターでお荷物ごと運んでいただきます🧳
今回宿泊させていただくお部屋は3階「山ざくら」。露天風呂付和洋室の1つで、すべての部屋から狩野川の清流を見渡すことが可能。露天風呂はゆったりと入ることができるサイズで、洗い場と直接接続されています。いや〜たまに露天風呂と洗い場が併設されていなくて部屋をダッシュで走るみたいな宿もあったりするんですよ、うん💦
露天風呂…というか半露天風呂で、目の前の窓はすべて開閉可能。夜間は狩野川のせせらぎと星空を眺めながらぬるめの温泉に浸かる贅沢三昧ができるというわけですよ、ええ👌
◾️参考:2025年01月03日閲覧
【温泉♨️】天城湯ヶ島 嵯峨沢温泉〜柔らかに染み渡る癒しの湯〜
天城湯ヶ島には性質の全く異なる源泉が7種類あり、それらは総じて“天城七湯”と呼ばれます。今回の嵯峨沢温泉もその1つであり、すべてのお風呂が源泉掛け流しの潤沢な湯で満たされています📝
さて、今回の温泉は“柔らかい”…この一言に尽きますね♨️お湯に触れるとホントに柔らかく、無色透明と無臭の特徴と合わせていい意味で特別な存在感はない。静かに湯船に浸かると、ジワーッと肌を包んでくれる温もりがお出迎え。アルカリ性ならではのヌルヌル感はないものの、その優しいお湯は静かに刺激なく肌へと染み込んでいく。源泉温度は少し高めにも関わらず、あまりに気持ちが良いので長風呂になりがちです💦
露天風呂付客室の浴槽はもちろん、館内にある大浴場の種類も豊富であり、貸切風呂を含めれば計7ヶ所あります。横長の館内の両脇に集中していますので、湯めぐりなども1つの楽しみになるかと。なお、大浴場の場合はかなり浴槽が広い湯処があり、源泉注口からの距離に応じて熱めの湯から温めの湯まで好きな湯加減で楽しめることも魅力です。ま、私の場合は熱め派ですので、大抵は源泉口から少し離れた場所に陣取ることが多い。誰もいなかったら源泉口近くに陣取りますが(笑)
◾️参考:2025年01月02日閲覧
【夕食🍽️】初日〜三が日限定のお祝い懐石料理〜
お風呂でゆったりしたらお腹も空くというもの…いよいよ夕食のお時間🕰️嵯峨沢館の夕食は部屋食ではなく個室食事処になります。私たちが夕食を食べている間にお布団などを敷いてくれるわけですね🛏️
食事処は2階にあり、名前を伝えればそれぞれのお部屋の個室へと案内していただけます。この辺りからすでに良い匂いを探知できてしまうので、余計にお腹が鳴ってしまうんですよね💦
今回の懐石料理はお正月限定の特別お祝いバージョンで、コース名は“初日”とのこと。非常に彩りのある見栄えですが、やはり個人的に気になるのは中央の卵。何だコレは❗️恐竜の卵なのかな…その中身は鱈白子羽二重蒸し、いわゆる茶碗蒸しでしたね。こういう“?”が懐石料理の面白いところだと思います👌
さて、今回の懐石料理の全体像がこちら✨お刺身から黒毛和牛、海鮮オイル焼きまでまさしく贅沢三昧❗️これだけ沢山あるとオプション料理など追加しなくてもお腹満腹になりますよね🤤
これだけ豪勢な料理ですから、やはり日本酒は頼まねばなるまい🍶お刺身と黒毛和牛に合う銘柄となれば、やはり辛口系の純米大吟醸がよかろうか…🤔
今回は静岡県焼津市の銘酒“磯自慢”から『磯自慢 大吟醸純米』を選びました。注いだ側から非常に華やかでフルーティな吟醸香が最大の魅力。口に含んでもなお鼻を通り抜ける香りが堪らない逸品です🍶
磯自慢は大吟醸が最もバランスが優れているように思えますが、個人的にはこちらの大吟醸純米の方が柔らかめと言いますか、深みのある辛口で好きです。特にお刺身にはピッタリだと思いますよ👌
◾️参考:2025年01月06日閲覧
そんな日本酒のお供にちょうど伊勢海老のお刺身が登場。伊豆名物の1つであるわさびをすりすりと奏でて、伊勢海老を少し醤油につけて一緒に食べれば旨い❗️そこに辛口の日本酒がちょうど良いアクセントで染み渡る…あぁ、幸せだ✨
また、冬の寒さに負けない温かみを感じる“寒鰤”のしゃぶしゃぶも絶品でしたね✨旨みが凝縮された汁が心地よく身体に癒しを与える様はまさしく天からの贈り物と言ったところでしょうか🍲
そして、メインディッシュは「黒毛和牛炙りと海鮮オイル焼き」。上品なお肉を鉄板に乗せるとじゅ〜っと心地良い音が響き渡る。これほど心躍る音はそうそうないと思うんですよね🎧✨
ミディアムレア程度の焼き加減で軽く塩をつけて口に運ぶと、その肉の旨みがジワーッと染み渡り幸福感が広がる。その旨みの余韻を楽しみながら“磯自慢”をクイっとすれば…あぁ、ここが桃源郷だったのかと悟ってしまいそうです👼
黒毛和牛のお供に鯛ご飯とお味噌汁もセットです。この鯛めしが本当に美味しくて、お腹いっぱいでなければお代わりを頂いていたと思います。しかも日本酒が大分入った状態で食べましたので、お酒抜きのシンプルな鯛めしとして一度食べてみたかったですね、うん🍚
美味しいご飯の満足感とともに、閑静な宿の廊下をいざ自分の部屋へと歩いていきます。この落ち着いた旅館の雰囲気が個人的に大好きで、何の意味もなく館内を散歩したくなってしまうんですよねぇ💦
お部屋に戻った後は軽く日本酒の晩酌を楽しみまして、気がつけば布団にて就寝しておりました。先述の通り部屋の目の前が狩野川ですので、お猪口を片手に川のせせらぎの心地良い響きを感じながら空気感を楽しむ。これこそ晩酌の最も気持ちの良い瞬間だと改めて感じましたね🍶
【朝食🍽️】宝船〜三が日限定の朝を彩る会席料理〜
幸せな気分で布団に潜ったら気づけば朝日の昇る時間帯です。私は少し早めに起きて朝風呂に赴き、誰もいない大浴場で貸切の湯船を心ゆくまで楽しみました♨️
お風呂から戻るとやはり鳴り始める私のお腹。昨夜満腹にしたにも関わらず全く困りものですね…そんな空腹感を解消すべく、朝食を楽しみに再びダイニングを訪れるのでした🚶
夕食の席を訪れるとすでに朝食の会席“宝船”が用意されていました。いや〜流石は新年を祝う特別バージョンという感じで、本当に金ピカで豪華絢爛でした✨
個人的には朝食はあまり多くは食べられないので、このボリューム感はなかなかハードルが高い。一方、朝からモリモリ食べることができる方は“待ってました!”と言わんばかりの満足感だと思います👌
そうは言っても量的にすごく多いわけではなく、ひと口のお品が細かく沢山用意されているイメージです。こうした会席は時間をかけてゆっくり食べる楽しみが最大の魅力ということで、料理と説明を交互に確認しながら何と1時間以上食べていました。いや〜ホントに朝が弱いんですよ、ええ😹
そう言えば“宝船”のなかにお雑煮がありまして、個人的にコレが一番朝の身体に沁みましたね。お正月の朝にお雑煮を食べていなかったので、今後1年に想いを馳せながら大事に一杯を頂きました🙏
ひと通り満腹になったところで最後の館内散策に赴きます。こうした誰もいない閑静な廊下の空気感も堪りませんね。この廊下をどんな方が往来されたのか、どんな夢や癒しを抱いてそれぞれの生活に戻っていったのか…そうした背景を想像しながら静かに廊下を歩いていく。コレが本当に一番充実して楽しい瞬間です✨
さて、楽しいひとときも永遠には続かない。チェックアウトの時間が近づいてきましたので、荷物をまとめてフロントで最終お支払い手続きを行います📝
外に出ると引き続き快晴の素晴らしいお天気です☀️クルマに荷物を詰め込んで、外までお見送りに来て頂いた仲居さんに挨拶をしながら癒しの宿を後にするのでした🚗💨
⛩️座間郷総鎮守 鈴鹿明神社〜2025年初詣と最凶の厄年にいざ参る〜
嵯峨沢館を出た私はそのまま伊豆を観光…することはなく、そのまま一気に自宅まで帰還しました。伊豆半島観光民とは思えないお急ぎプランです💦
その理由は今日が正月三が日の最終日だから。時間が遅くなればなるほど首都圏に向かう上りの路線は高速道路も下道も大混雑は必至です。また、伊豆半島は何度も周回してきましたので、せっかくのリラックス効果を渋滞で打ち消す前に大人しく地元まで走り抜いたというわけですよ、ええ💁♂️
そうは言っても流石に昼過ぎに帰宅してダラダラ過ごしても1日を無駄にするだけです。そこで毎年のお正月の伝統行事「初詣」に赴くことにしました🎍⛩️
今回…というか毎年のことながら初詣に参拝する場所は神奈川県座間市は『座間郷総鎮守 鈴鹿明神社』です💁♂️
一般的に神社には“由緒”が境内に明記されていまして、簡単に言えば「この神社いつ、なぜこの地に創立し、また誰を祀り、何故にその名が付いたのか」という歴史が記されているわけですね⛩️
この『鈴鹿明神社』の場合は「伊邪那岐命<いざなぎのみこと>」と「素戔鳴尊<すさのをのみこと>」が御祭神。日本神話の中でも極めて有名な神様ですが、恥ずかしながら御祭神の偉大さを正確に認識したのは高校時代以降の話。それ以前は名も知らぬ神様に願ってましたよ、うん💦👼
◾️参考:2025年01月10日閲覧
元日を外した初詣でしたが、毎年のことながら普段は絶対に渋滞など発生しない座間市内の交通機関がほぼ麻痺になるほどの混雑ぶり。“外”も混雑していたら“内”が混んでないわけがないのだっ‼️
神社の境内は本殿が近づくに連れて人がどんどん増えていき、目視可能な範囲まで接近した頃には完全に歩行者渋滞です。結局のところ、参拝列に並んでから参拝を終えるまで約30分程度でしたね。例年は大体1時間程度ですから、やはり元日を避けると少し早めにお参りすることができるんですねぇ〜🙏
無事にお参りをして境内を歩いていると、ふと目に入る“厄年”の看板。「しばらくは厄年がないから大丈夫でしょ✅」と流し読みしていたら…
私👤「よりにもよって“暗剣殺”だとぉおおーッ⁉️💦」
“暗剣殺”は文字通りに“暗闇から突然剣で刺し殺される”、すなわち多動的要因で災厄を蒙ると言われる最凶の厄年のこと。突発的な交通事故や急病など自身の行為とは関係なく、実質的に避けられないトラブルに見舞われる1年…終わったわ💀
すぐに巫女さんたちの祈祷所に赴き、破魔矢と護符、さらに方位除けと交通安全御守など鉄壁の布陣を揃えました。いや〜幼い頃から毎年お参りしてきた神様ですので、何とか今後も私自身を守って頂ければ…これこそ本当の“神頼み”です⛩️