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分かり合えない人と出会った時どうする?
人間関係で悩んだとき
『相手を変えようとするよりも、自分が変わった方が良い。』
みたいな事が、洋菓子店のショーケースの中のケーキのように綺麗な言葉で並べてあるんだけど、いつも思うんだよね。
なんでアタシが変わらなきゃいけないのか?
こーゆーとすごく頑固者な人に思われるかもしれないけど、ちょっと待って!!
そもそも人間同士、真に分かり合える人なんて、天文学的な確率でしか巡り合わないと思っている。人は所詮ひとりなんだなって。
でも、何らかの形で生活や仕事などの共同作業をこなさなくてはならないのに、
気に食わない。ソリが合わないの理由で突っぱねてくる人もいるよね?
そもそも話が通じない人には、SIAM SHADEの『1/3の純情の感情』を脳内BGMにして接する。(これすると怒る気失せるからおすすめだよ!)
それ以外の人には、どうやって攻略するかを考えるって話。
アタシはアタシだし。
アナタはアナタなのだ。
別に変わらなくても良い。
アタシもアナタもそうやって今まで生きてきたのだ。
生きてこれたのだ。
変わりたいと心から思っても無いのに変わる必要もあるまい。
なんか前置き長くなったけど今日は紙の話をしたかったんだよ。すごい今更なんだけど、少しでも興味あれば読み進めて欲しい。
そうじゃなかったら、話が噛み合わない人とは脳内BGMにSIAM SHADEの『1/3の純情の感情』を猛烈にお薦めするよ。
壊れる程愛しても1/3も伝わらないんだって。つらー。
で、やっと本題ね。
この間ヴィファール紙って水彩紙を初めて使ったんだけど…
まーーーーー使いにくい!なんだコイツって思わず声が出たほど。
水彩絵の具は、水の量で滲みや色の濃淡を調節する。
だから水の含みが良い紙が向いてる。
どの絵の具もそうなんだけど、混色の色が多ければ多いほど濁っていくんだよね。
これはアタシの場合なんだけど、混色は最低限。
白色の絵の具はよっぽどじゃないと使わないってゆうマイルールがある。
(透明水彩絵の具の時だけね。)
話はそれまくりだけど、このヴィファール紙がなかなか表面ザラ付いてて
好みの面なのに、水を弾いて弾いて、物凄く描くのに時間がかかる。
なぜなら水彩絵の具は、紙が濡れている間にその面に他の色を置くと色が混ざって濁ってしまう。
それを楽しむ時も、もちろんあるけれど混ざって滲んでいくのは紙と水分量で異なってくるので、半分以上が偶発的な物になるんだよね。今回はそれをあえて使わない雰囲気のグラデーションで描きたかったので、普通なら4時間ぐらいで書けそうなものも3日がかり。
アタシは小さい頭を悩ませていた。
これ水彩紙って書いてあったよね?こんな描きにくい紙、誰ににウケるの?
需要あるかな?
そしてふと思った。
乾きにくいんだったら、普段描いてるケント紙と一緒やん!!
そう。
Aoineのイラストはケント紙というハガキで使われているようなツルッとした硬い紙で描いているものが多い。ペンを入れるときも描きやすいから。
あと、これはめちゃくちゃマニアックで若干引かれるかもしれないけど、『たまり』という技法で出てくる線が大好きなの。
紙の上に水分多めの絵の具を置いて、急速に乾かすと絵の具の濃ゆい部分が線となって現れてくる。この線が出来る様がなんか意志を持った生き物のようでいつも惚れ惚れする。鉛筆でも、ペンでも無い細い線。二度と同じ物はできないと思うと尊い存在。
この存在は、水分をよく含む紙は少し表現しずらいかもしれない。(出るは出るんだけどね。)
こっちが、水彩紙の王道ワトソン紙
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こっちがヴィファール紙
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ちなみに、さっき出てきた紙の上で混色するような技法を『たらしこみ』って言って琳派の代表よろしく俵屋宗達様が考えた技法とも言われているらしい。
有名どころでは、みんな知ってる『風神雷神図屏風』の雲の部分に使われてるらしいよ。本物見る機会があったら『ホーン』って思ってみて。
話は戻って乾きにくい事を活かせば良いのだと思ったら、
普段の描き方がたまらなく面白い!!
普段使ってるケント紙には出にくい発色や溜まり具合
もう、この時の脳内BGMは観月ありささんの『TOO SHY SHY BOY!』
TOO SHY SHY BOY!この瞬間に二人のルール変わってゆく
good times, bad times!
指を絡ませ優しく激しく踊りたい!!!
アドレナリン出まくりながら新しい扉を開けた瞬間でした。
普通の水彩紙慣れてる人には、安価だけど扱いにくいから
あんまりお薦めしないけど、固くてタフな紙だからビッチャビチャにしても
表面の毛羽立ちも少ないし、色々と画面を触りたい人はお薦め紙。
そこにある紙は絶対に変わらない
普通の書き方がダメなら、どう攻略するか…
アナタも変わらなくていいし
アタシも変わらない
二人のルールを変えていけば良いのよTOO SHY SHY BOY!ってはなし。
マニアックな話を最後まで読んでくれてありがとうございます。
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