Tokyosick
初めて Lost In Translation を見た。
わりと昔の映画だけど、旦那さんと暇つぶしに見物に行ってた六本木のリッツ・カールトンや両親の顔合わせをしたパークハイアットが舞台でいろんなことがフラッシュバックした。
イギリスに来る前は新宿にいた自分。
イギリス(しかもロックダウン中)にいるといかに東京が安心して夜遊びができるかを思い知る。
夜遊び後の全身にまとわりついたタバコの匂い。
一晩でもう何十年も生きた気分になるあの感じ。
ぼーっとした頭で通勤ラッシュの中、家に帰る。
帰っても疲れてるはずなのに朝日を浴びてるせいかなかなか眠れなくて、楽しかった夜の写真を見返してSNSにアップする。
シャワーを浴びてやっと眠気がやってくる。
次の日の仕事のためにチャージするあの感覚が本当に好きだった。
あれだけ嫌い嫌い言ってた東京。
はやくこんな場所から逃げ出したいと思っていたのに...
まさか東京が恋しくなる日が来るなんて。
この映画のすべてが好き。
一番好きな映画になっちゃったかも。
こういう記憶というか、匂いや音や感情を思い出すような映画。
主人公の孤独、寂しさ、新しい出会いに対する気持ちも本当によく理解できてつらくなるほど。
また音楽も最高なのです。
イギリスのバンドの曲を中心に使っていて、イギリスらしい爽やか鬱チックな曲たち...もうドツボ(笑)
この映画はNetflixにあったけど英語字幕しかなかったので、何度も停止してちょっと疲れたけど、あまりセリフが多くなかったし、東京が舞台なのもあって日本語も多かった印象。
結婚25年のボブとたった2年のシャーロット。
シャーロットの孤独がちょっと理解できたり。
お互いが既婚の身であること、ここは外国で無人島効果が働いていること、だからこれからこの人とどうなろうとは思っていない、どこか線引きができているふたりが本当に切ない。
はぁ...
東京っていいなぁ。