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モネの睡蓮、好きですよね

ブルーピリオドの16巻で、主人公が作家としての「軸」がないと教授に話す場面がある。それに対する教授の返しが秀逸。

要は、
・軸っているの?
・もっと自分の才能を信じてみたら?(自分が選んできたもの、勉強してきたこと)
ということ。

絵を描いていると、「何が描きたいのか」、「どういうテーマ設定なのか」を問われることがあり、正直答えに詰まる自分がいる。その時々で小さな目標を立ててやっていて、去年は「メリハリのある絵」(色の強弱や陰影がはっきりついていること)を描く、それができるようになったら「良い構図で描く」とか。それも少しずつできるようになってきたので、次の目標はどうしようかと。自分には軸がないな・・・となる主人公の気持ちがよくわかるのだ。だから、教授の言葉はとても刺さるし、ありがたい。

国立西洋美術館のモネの睡蓮を見ると、一つのテーマにこれほどの熱量で向かえるのは本当にすごいと感動する。それが多くの人を美術館に引き寄せる一因なのかもしれない。

葛飾北斎も70代で富嶽三十六景を描いた。自分にもそのようなテーマが見つかるのだろうかと思いながら、目の前のモチーフを今日も描いている。

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