迷い悩んで、考える③

新しい年が明け、お店のお正月休みが終わった数日後にオーナーからお店の定休日に視てもらいたいと依頼された。

私はてっきり、その年の運勢的な事を視てもらいたいのだとばかり思っていた。

実際に会ってみたら、お店を開けていて今年は１人もお客さんがやって来ないと言う。

買う買わないじゃなく、本当に誰１人入らない。こんな事は初めてで何が起きているのか、知りたいとの事だった。

メッセージは以前にもオラクルカードで出ていた事と同じように、金銭面の考えを見直しなさいとの事だった。

オーナーに伝えたら、「心辺りがない」の一点張り。

考えを改めないと良くないとは伝えたものの、「自分は上手くいくと思っているので。」と言われたので「そう思うなら、それで良いですよ。最終的には自分の気持ちが大事ですから。自分で良い方向にいくと信じていれば、大丈夫だと思いますよ。」

私は別に気休めで言ったりしている訳ではなく、自分自身で良い方向に向けるだけの力は皆あると思っています。

話し終え、「今後もまた、よろしくお願いします。あさぎさんに視てもらいたいお客さんが何人も居るので。」と言ってもらったが、もうオーナーに会う事はないと感じた。

依頼が入れば入ったで、嬉しい事ではありますが。

結局、これが最後となりました。

この一件から１ヶ月後くらいにリピーターのお客さんから依頼が来て、喫茶店で鑑定しました。

その鑑定後にお客さんから、「お店に行ったりしましたか？」と突然聞かれ、「今年は一度も行ってませんよ。」と答えたら「あのお店、上手くいきますか？」と聞かれ、驚いたけれど「行ってないので私には分かりませんが‥‥‥‥‥。」と伝えた。

するとお客さんは、ちょっとためらった感じで「実はお店に行くようになったなのって、あさぎさんに会う２、３週間前なんですよ。」と、自分がお店に行くきっかけを話し始めました。

最初はあんな所にパワーストーンのお店があるとは知らなくて、ちょうど悩み事があったのもあり藁にもすがる気持ちでお店に行ったんだとか。

そこでオーナーに相談したら、悩み事に合うブレスレットを勧められて購入し、２、３回行った頃に私の事を話をされたんだとか。

私に会って、自分はブレスレットの為じゃなく私に会う為だったんじゃないかと感じたんだとか。

その後、何度かお店に顔を出すとオーナーが自分の為にお店に入れた品だから買った方が良いと言うようになり、「別に必要ない。」と断ると「◯◯ さん( お客さんの名前 ) の為に入れたのに良いの？これ逃しても知らないよ？」と言う。

時にはある商品を勧められて、いくらいくらだからと言うので「高い。」と言い、何気なく商品の底を見たら値札が貼られ、オーナーが言った値段より何千円も安く「値段が全然違うじゃないか。」と詰め寄ると「あれ？値段勘違いしてたみたい。」と平気で言うから、いい加減行くのが嫌になりお店に行かなくなったら、今度はメールで入荷した商品の知らせが来るようになったとか。

あんな商売はどうなんだろ？と疑問を感じるのと同時に、商品を買った方が運気が良くなったのか知りたかったそうです。

「あちらも商売ですからなんとも言えませんが、押し売りするのはどうかと‥‥‥‥‥‥。それと商品を買ったからといって、運気が上がるとは言えません。最終的には自分がどうしたいか。買いたいと思えば、自分に必要だからでしょうし、買いたくないのであれば、何を言われても買わないのは正解ですよ。」と伝えた。

すると「そうですよね。」と安心したみたいで、「だけど、あさぎさんの話を聞いた時は会わなきゃと何故か思ったんですよ。」と言ってくださった。

色々お話しをして安心していたのか、「色々悩んで、あまり物事が動かないけどもう良いや。って思うようになって。」と話してくれ、「あっ、もう自分で決着つくみたいだな、」と感じた。

別れ際、「また悩んでお願いすると思いますが‥‥‥‥‥。」と言うので「もう自分なりに気持ちは決まってるみたいですけど。」と伝えると「えっ？そうなんですか？その決着っていつくらいですか？」と驚かれ、自分で言っていた言葉は無意識だったのだろうか？と考えつつ、「時期は自分で分かると思いますよ。とっさに動くので。」と伝えた。

意外と自分では気付かないけど、既に自分なりに答えが出ている事ってあるんですよね。

その後どうなったのか分かりませんが、１ヶ月に一度あるかないかの依頼はあれ以降なくなりました