「簡単な食事」に憧れて
「簡単な食事を作って昼食を済ませる」
少し前に読み切った小説になんども出てきたこの、「簡単な食事」。わたしは最近それに憧れている。
主人公はフリーランスの校正者で、家で作業するからお昼はパスタなど簡単に作って済ませる、というそれだけのことなんだけれども、なぜか魅力的で、それから料理するときは幾度となく思い出してしまうようになった。
だからわたしも今日の夜は、簡単に作って、済ませてみた。
じゃーん
お皿をたくさん使うと、こっているように見えるけれども、そんなことなくて
我が家は炊飯器ないので冷凍してあるごはんを解凍するだけだし、豆腐はパックからだしただけだし、納豆はまぜただけで、塩鮭も焼いただけ。手をかけたのは、玉子焼きと味噌汁くらい。
これだけ揃えると、「おかわり!」って言われたくなってしまうのだが当然おかわりするのはわたししかいないわけで、悲しくなってしまった。勝手に悲しくなってどうする。
それにしてもなぜこんな頭に残ってるんだろうと、今日はずっと考えていた。結果的にわたしは「簡単な食事」への憧れというか、どっちかと言えば、「フリーランスの生活」に憧れているのだと気づいた。
「簡単な食事」ができる生活が、いいのだ。
平日ひるまに家にいること。そして自分の仕事の合間に作ること。自分のためだけの料理。簡単に済ませる。食器をサッと洗って、そしてまた仕事に戻る。
主婦とはちょっとちがう、このフリーランス特有のこの感じが、わたしのいまの憧れなのかもしれない。
今日はバイトがおやすみだから、朝から起きてうごくはずだったのに、アラームをなんども叩いて、起きたのは結局13時。朝も昼も過ぎていた。昼夜逆転したり、2日間寝なくても平気だったりしたおかげで、染みついてしまった寝坊助。
こういうのは、わたしの憧れの生活ではない。
よくない。仮に家で仕事できるようになったとしても、これでは仕事が手に負えない。社会に順応しないぶん、ある程度は社会に適応していかないといけない。
学校を辞めてから、ゆっくりのんびり適切に休んで、あの鬱はなんだったんだ????と思うほどにまったく生活に支障が出なくなった。というよりは、無理しない・ものすごく時間に余裕を持つ・外に出る・好きな時に寝て好きな時に起きる、という、天国みたいな環境に身を置いているから、まず支障が出るほうがおかしい。
とはいえ、まだまだなにも動けてないし、自信もまだもててないし、なにをやろうか〜〜と迷走している。でもそんな日々も意外と楽しくて、いろんなことに気づけて、いろんなものに感動できたり、大切にできたり、得るものが大きすぎる。
人生の夏休み、なんだろうか?
朝はおそめに起きて、すこし仕事して、簡単な食事を作って昼食を済ませて、コーヒーでものみながら午後をやり切り、夜には映画をみたり本を読んだり。理想の日々をたしかに生きれるようになりたい。それまでもう少しのあいだ、のんびりさせておくれ。
- aoiasa
20180221
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最後までありがとうございました。 〈ねむれない夜を越え、何度もむかえた青い朝〉 そんな忘れぬ朝のため、文章を書き続けています。わたしのために並べたことばが、誰かの、ちょっとした救いや、安らぎになればうれしい。 なんでもない日々の生活を、どうか愛せますように。 aoiasa