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お金のつかいかたを考える_20190531

お金のつかいかたを考える。

わたしはフリーターなので自由につかえるおかねがたくさんあるわけではない。自分で稼いだおかねを、家賃と、光熱費と、食費に充てる。それで残ったものが、わたしの自由に使えるおかね。わずかになるほどそのおかねの価値は高くなるもので、欲しいなと思った洋服やアクセサリーを買おうか買うまいか、頭がおかしくなるほど悩む。どちらのほうが似合うか、どちらのほうがウキウキするか。わたしは悩むのがわりと好きだ。

学生の頃、それはよくバイトをしていた。飲食店でのバイトをいくつもかけもちしていたけれど、どれも楽しくて、楽しいのにお金ももらえるなんてすごい!と思っていた。

でもあれは意外と、時間を売ってしまっていたのだと気づく。積極的に業務に取り組んで得たものだって多いけれど、でもやっぱり時間の量り売りだったのかもなあと、今なら感じる。後悔はしてないけれど、ちょっぴり、もったいなかったな。

実際、ひとり暮らしをはじめる前、お金はどんどん溜まっていたけど、時間はぜんぜんなかった。時間がぜんぜんなかったから、お金もぜんぜん減らなかった。疲れたら心の許せる人と会い、おいしいものを食べておいしいお酒を飲むことだけに、だいぶ贅沢に使っていたくらい。

この年明けの、三ヶ月ほどは収入数万で過ごしてみた。時間がたくさんあった。こんどは、時間はたくさんあるのにお金がない。でも、わたしはお金があってもたくさん考え、悩むのだ。だからお金がないなりに、わたしはじょうずにわたしのご機嫌をとっていた。どうやらわたしは、お金がなくても楽しめるタイプの人間だった。「お金がない」なんて絶対に言わなかったのは、本当にお金が無くなってしまう気がしたから。

そうやってうまく自分のご機嫌をとることは、自分の好きなさまざまなものを知ることにつながった。

好き
映画をみる、本を読む、猫と遊ぶ、寝る、さんぽをする、料理をする、文章を書く、写真を撮る、動画をつくる

たくさんのお金がなくてもできた。

それから最近になって、少しずつ働けるようになり、お金ももらえるようになった。生活のためのお金を払っても、すこしは余裕ができた。

わたしはおどろいた。

自分の好きなことに向き合う時間をはさんだことで、本当に好きなことにお金を使えるようになっていたから。本は本屋で新品のものを買ったり、部屋に飾るための花を毎週買ったり、高くはないけれど本当に似合う洋服を選んで買ったり、パン屋さんのおいしいパンを買ったり、好きなクリエイターさんのものを応援の気持ちを込めて買うようになったり……。

そして、以前はちょっとつまらない使い方をしていたな、と気づく。

いまはひとり暮らしをしているから、やっぱり前ほど使えるお金は多くはないけど、なんだか心はとてもうきうきしている。いいお金の使い方は、人生を豊かにしてくれる。いくらお金があっても、その場しのぎや苦しみを紛らわせるためだけに使うお金はちょっぴりさみしかった。

人によって大事にしているものや、価値観はちがうから、好きなようにすればいいのだけれど、もしすこし心当たりがあれば、いまいちどお金の使い方について考えてみるといいかもしれない。わたしはわたしに救われたので。

五月終わっちゃったな、わたしの五月。

まとまらないけど
おやすみなさい。

aoiasa
- 20190531

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最後までありがとうございました。 〈ねむれない夜を越え、何度もむかえた青い朝〉 そんな忘れぬ朝のため、文章を書き続けています。わたしのために並べたことばが、誰かの、ちょっとした救いや、安らぎになればうれしい。 なんでもない日々の生活を、どうか愛せますように。 aoiasa