写真は誰かがそこに生きていた確かな証拠
成人になったので
父と母からそれぞれ、膨大な写真を譲ってもらったのだけど、整理しようにも、感情が先走って手に負えない。
むかし母がデータ化してくれたものを手始めに、目を腫らしながらちまちまファイリングしている。
すべては、確かにわたしがそこに生きていたという
なによりの証拠で。
ひとつひとつが愛おしくてやわらかくて、
記憶に無いほどなつかしくて、
これはまさに言葉にできない、
という言葉だって、浅はかすぎる。
こうしてみるとなんだかもうわたしはいろんなことがどうでもよくなって、そしていま家族を愛している。もはや生きていれば(否、死ななければ)なんだっていいか〜と思えるのだから、これは大人になったということナノー?なんてね
だいすきだった赤い屋根のおおきな家はすっかり寂れてしまい、いまでは父ひとりを含んで
静かな時間をただやりすごしているだけの箱。
さまざま染みついた、わたしのほんとうの実家。
そういえばわたしのほんとうのことなんて誰にも知られてたまるかと常々思っていたのに、愚か、わたしだってなにも知らなかったということ。
どんなふうに愛されて、どんなふうに愛していたか。
少なくともこの写真たちが途切れるまでは
母、たくさん写真撮っていてくれて
本当にありがとう。この写真好き
わたしたちの子ども世代はいったい
なにをなつかしく思うんだろう、
そこになつかしく思うものはあるんだろうか。30年後
これから先、手にとれるものがすこしずつ
この世から欠けていってもこういう感情だけはどうか未来永劫でよろしくおねがいしますね。
長文、みんな読まないだろうとおもう深夜
わたしも読まないからいいよ
他人のことなんかね、
さも重大であるかのようなフリだけがじょうずで
ほんとはどうでもいいことばっかりなんだよ
おおきなビニール傘越しに、新宿の初雪はとてもうれしかったな。
みんな健やかな朝を迎えようね
( Instagramに投稿したものを引用 )
- aoiasa
20180207(log:20180201)
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最後までありがとうございました。 〈ねむれない夜を越え、何度もむかえた青い朝〉 そんな忘れぬ朝のため、文章を書き続けています。わたしのために並べたことばが、誰かの、ちょっとした救いや、安らぎになればうれしい。 なんでもない日々の生活を、どうか愛せますように。 aoiasa