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必死に掴んで自慢げに貼りつけていたレッテルは いつのまにか剥がれていた。 小学生 中学生 高校生 皆で手を繋いで歩くように なんの疑いもなく辿ってきた。 高校進学するにあたり 少しばかりの 違い を感じたけれど いざ為ってみれば 当たり前のように 同じ だった。 例えば それがいかに素晴しかろうと 人に、尊ばれるものであろうと 人間一個人の価値というのは 絶対的にそれだけで測るべきではないし、 勘違いも甚だしい と思うことがよくあって 世界が狭いような気が してな
気づけば、卒業。 制服 教室 青空 自転車 女のコ 夏 汗 恋 音楽 先生 友だち 後悔 雨 不登校 菓子パン 赤点 勉強 勉強 勉強 最後まで好きにはなれなかったけれど 息をするだけならどこよりも易しかった 好きではない 嫌い 大嫌いではない そんな感じ 曖昧に生きてしまった さようなら、青春。 気づけば、大人。 _____________________ 【 postscript 】 高校の卒業をひかえた時期の夜に 書いた気がします。 優秀な女の子ばかりの