アンパンマン考察〜変装ガバガバなのになんでバレないん〜

我が家には２歳になったばかりの娘がいる。例にもれず家のテレビはアンパンマンに占拠された。
専業主婦の奥さんは一日中アンパンマンを見させられ、配信されていない最新作をのぞいた３３作品とその同時上映作品まですべて見終え、発狂しそうなところである。
一方僕は、仕事の合間や休日に相手をする程度なので時間の差が大変に大きいのは承知の上で、アンパンマンを見るのは結構好きだ。
劇場版に至ってはほぼ毎回泣いてしまうような変人だ。
そんな変人なりのアンパンマンへのツッコミに対して考察、解釈を共有したいと思う。

合っているかではなく、こうも考えられるよねという感想として受け取ってもらえるとありがたい。

変装ガバガバなのになんでバレないん？

Q.バイ吉くん、ドキ子ちゃん・・・メガネとマスクをかけたアイツら絶対変装やん。なんでみんな気づかないん？

A.アンパンマン世界の住人は疑うという概念がないから。
アンパンマン世界には人間はいない。（ジャムおじさんとばたこさんも妖精）キャラクターには役割が与えられており、欲望のまま生きるバイキンマンや、ドキンちゃん以外は誰かを騙したり、誰かから奪おうという発想がそもそもない。なのでバイ吉くんと名乗るキャラがいれば、あの世界の住人はそれをそのまま受け入れる。

なんでバイキンマンは悪いことするの？

Q.みんな仲良く暮らしてるのに、バイキンマンはなぜ邪魔するの

A.それがバイキンマンに与えられた役割、生きる理由だから。
ジャムおじさんはパンを作る、SLマンはものや人を運ぶ、アンパンマンは困っている人を助ける、善という概念そのもの、同じようにバイキンマンは自分の欲望に正直にいきる。悪という概念そのものとして存在し、悪をなすということが世界との関わり方。

アンパンマンはなぜ顔を濡らすのか、対策をしろ

Q雨の日にかぶっている透明のやついつもかぶっとけば最強なのになんではずすん？

A.アンパンマンの使命は困っている人を助けること。守ることに特化していて、自分の命は二の次なので濡れることもある。また人質をとったり、だまし討ちをしてくる発想もないのでその際はやられるしかない。
バイキンマン＝悪ではなく、バイキンマンがする悪いことを止めることがアンパンマンの目的なのでバイキンマンとの戦闘対策としてあらかじめ透明なヘルメットをかぶることはしない。だから雨が降っているときなどはかぶったり、傘をさしたりしているし、まだ悪いことをする前のバイキンマンに会っていきなり戦闘にはいったりすることはない。

バイキン城に攻め込めばいいのでは

Q．やられる前にやることが皆を守ることにつながるのでは

A.そんな殺意高くない。上にも書いたように、バイキンマンの悪事をやめさせて困っている人を助けたいだけで、バイキンマンの存在を認めていないわけではない

あらかじめ顔のパンを焼いとけ

Q.どうせ顔やられるのはわかってるんだからあらかじめ準備しとけば

A.疑うことを知らないアンパンマンワールドの住人はまさかアンパンマンがやられるとは思っていないので、やられてからパンを焼く。
また一番美味しいパンを皆にとどけようと思っているジャムおじさんはあらかじめパンを焼いておいてという発想はない

以上がもしうちの娘よりちょっとお兄さんやお姉さんの友達が遊びに来て、娘が大好きなアンパンマンに難癖つけてきたときように繰り出せる私なりのアンパンチである。