恋せよ
恋せよ
「帯に短し襷に長し。
朝の詩作は寝惚けて長く、
さあさあ
朝の白湯をゆっくり飲みつつ誰想う」
「恋せな夕暮れ散歩にて、
りんどう見つけて平安時代。
とよく言うじゃないか」
「そんなこと、
一度だって聞いたことないけれど、
平安時代よりもっと前から、
みんな恋をしていただろうね」
「自分に宛てて詩を作っていた」
「それじゃあ切手はいらない」
「僕は
好きなら好きと言っていこうと思う」
「恋は良いもんです」
「接吻とか抱擁ばかりじゃないんだ」
「僕にとっては、
大切な人の
しわの寄った寝間着の洗濯も恋、
お布団を押し入れにしまったりも恋」
「どれも恋?」
「それもあれも恋」
「好きな人。好きな本。好きな映画。
好きな町に出会う」
「だから部屋をキレイにしておくんだ」
「これで?」
「これからキレイにするの」。
良い文章を作れるように、 作るために、 大切に使わせて頂きたいと思います。