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私の好きな服

10p10fp展2024でご一緒したみゆきさんが、西岸良平さん風のタッチで私のイラストを描いてくださった。

イラストの中で身につけているもの、持っているものの全てが「これはお気に入りのあれだ」と実際の持ち物と紐づくことが嬉しい。

いただいたイラストを元に私の好きな服や物を紹介してみようと思う。


私の好きな服

・祖母がくれた麻のカーディガン

10年ほど前、帰省したタイミングで祖母のクローゼットを一緒に見るタイミングがあり「これ葵に似合いそう」と譲ってくれた。

タグから調べたらドミンゴというブランドだった。
祖母より私世代の方が愛用者は多そう。どうやって出会ったんだろう。今度聞いてみよう。

そういえば先日、祖母へ使わなくなったピアスを譲った。
40歳も離れた祖母と孫の関係で、装飾品の物々交換をできるってなんかいい。

入籍した日も着てた
撮影:Kazuki Masumitsuさん

・友人がくれた赤いワンピース

2022年秋、友人の引っ越しを手伝っていた時のこと。

👩🏻「このワンピースかわいいー!」
👧🏼「葵ちゃんに似合うね!あげるよ!」

という感じでいただいたfoufouの赤いワンピース。
白黒ばかり着ている中で初めての鮮やかな色の服だった。

私は普段ブランドを気にしていなくて、昨年「そういえばこのワンピースかわいいし、他の商品見てみよう」とタグを見て調べたらワンピース1着3万円の世界でびっくりした。
そんなに高価なものを軽やかに譲ってくれたのか。かっこいい。

使用感が出てきたので近いうちに染め直しをしようと思う。

このワンピースをくれた竹ちゃんの撮影

・どこまでも歩ける革靴

👩🏻「この靴なら沢山歩ける」
👨🏻「葵さんの特殊能力だけじゃないのか」

沢山歩くことが私の特殊能力だと思われていた

NAOTの靴を履いていると、1日2万歩程度なら疲れずに歩ける。
東京のひと駅分とか、徒歩30分程度とか、電車と徒歩で時間が変わらない場合、歩く事が多い。

靴は20代前半の頃から同じブランドの革靴を履いていて、少しずつ集めていまでは4足を履き回している。一部の靴は修理をしたこともあり、中敷とオールソール交換をしてもらって履き続けている。

最近は思うところがあって、このブランドも、革靴自体も利用を控えようと考えている。虐殺とか搾取への加担を減らしたいという背景。
でも大好きだった靴で、これ以上心地よく歩ける靴が現状見つかっていないので葛藤している。いますぐ捨てる必要もないので履きながら考え中。

DANIELA / Matt Black
夫と義実家へ行った時の写真(左の靴)
PISAC / Rumba
過保護に育てようと思ってたのに、突然の雨に合いがち
幡野広志さんに現像していただいた写真
IRIS / Walnut
幡野さんがいらした時、同じ靴を履いていて嬉しかった
Photo by Hiroshi Hatano

▼ウェディングフォトを撮った日の足元はTETE / Arizona Tan

▼NAOTの靴との付き合いについて、考える方の記事があって嬉しかった

・ガラスの小さいピアス

HARIO Lampwork Factoryのフロート。
季節を問わずに使えて、華やかだけど主張が強すぎないところが気に入ってる。

蔵前で販売職をしていたときに、会社のデザイナーさんがいつも付けていて素敵だと思っていたピアスで、昨年の春に10年越しで買った。
そういえば前述の革靴も、同じ会社で別の部署の方の真似をして買ったものだった。

購入から半年ほどしたある日、ガラス部分とパーツ部分が分離していることに気づいた。ガラスもパーツも無事。だけど破損。

破損に気づいてから、修理に出すのが面倒だったり、立て続けに展示があったりで放置していたらその間に修理価格が改定されていた。
3,000円から5,000円に上昇(パーツをK10に交換してあるのでお高め)。

修理代+1,000円でピアスもう1つ買える。
教訓。面倒くさがらずに早く対応しようと思った。

それでも使い続けたいので修理を依頼して、先日返ってきた。
丁寧な手紙が同梱されていたのがとても嬉しかった。

よく使うアクセサリーコーナーに置いている

・小さいミラーレス一眼カメラ

出会って3年のカメラ、fp
大抵はすぐ撮れるように肩から下げて持ち歩いている。

ストラップをブラックラピッドにしてから外すのが簡単になったので、家での扱いが楽になった。ストラップなしで鞄に入れて持ち歩くことも増えた。

fpは会話の入り口になることが多い。
カメラ自体に馴染みがない人は「写真好きなんですか」と声をかけてくださるし、カメラを持っていたり関心のある方は「SIGMA fpですか!」と興味を示してくださる。
買う前は予想していなかった少し嬉しい出来事。

良いカメラを使っている割に写真のことは然分からない。向上心もあまりない。私は写真というより、好きなカメラで記録する瞬間が好きなのかも。

Photo by Hiroshi Hatano

▼fpがきっかけで写真展に参加させていただいた

▼SIGMAの新しいカメラ「BF」が発表された!

・これから出す手紙

最近になって出した手紙を数えてみたら、月10通以上書いていた。
先月も今月もそれくらい書いていて、単純計算で年間100通くらい書いている、、?

せっかく手紙を書くことが好きなので、メンバーシップをやってみようかなと考え中。

帰省した時に撮った祖母の後ろ姿
ハガキにして手紙を書いたらすごく喜んでくれて嬉しかった

▼手紙好きが高じて展示をした

最近買った服etc.

10年前は似合わなかったものが、最近似合うようになってきたと感じる。

・acrylicのバッグ

KONCENTで働いていた時にお店で扱い始めて知ったブランド。
定番のs bag 2wayが、やっと似合う年齢になった気がして買ってみた。

ポケットが沢山ついていて、内側のチャック付きポケットは長財布も入る大きさ。全体はちょうどいいサイズ感で、大きくは感じないのにA4が入る。丈夫でガンガン使える。

パッと見はシンプルなのに、とても機能的なところが好き。
合皮というところも環境に優しくて好き。

購入して以来、とても気に入ってほとんどの外出でこの鞄を使っている。

撮影:右のShiftキーさん

・TOMORROWLANDのカーディガン

友人が教えてくれた穴場のリユースブティックで購入。
お店の中でパーソナルカラー診断を受けて、診断を元にいくつも試着させていただき、その中で着ている未来が想像できて選んだ。

水色さんが撮ってくれた後ろ姿

・BeautifulEyesのサングラス

前述のリユースブティックで購入。

「サングラスが欲しい」とは昨年の秋ごろから思っていて、でもどれもしっくりこなくて、購入を見送っていた。どうせ似合わないからと、とりあえず手頃なサングラスを買うことも考え始めていた。でもあまりに安いサングラスは需要がないから、手放す時にはゴミにしかならない。ゴミは増やしたくない。そんなことを考えているうちに半年経過。

欲しい理由は、太陽が眩しいから。顔にシミやソバカスを増やしたくないから。夏のように毎日日傘を持ち歩くのは大きいし嵩張って嫌だから。

試着した時「似合うかも」と思った。ちょうど日が照っている時間で、店内で太陽の方を向いたら眩しさが全然違った。
何ヶ月も欲しいと思ってたことや、稀に見る違和感のないサングラスだということを考えて、保留したのち日を改めて買いに行った。

決め手となったのは、鼻当てのない形。
鼻当ての代わりに頬当てがある。

美容皮膚科医の方が、鼻の付け根にできるシミの根本解決を考えて開発したらしい。コンタクトを利用しているので悩むほどではないけど、たしかにメガネをかけた直後にお化粧する時はコンシーラーで鼻当てあたりの赤みを隠している。サングラスでも同じことは起こりそうで、悩む前に出会えて良かったと思った。

・rrrrrrrrrのワンピース

rrrrrrrrr(以下、ナインアール)というブランドの服を新しく迎え入れた。

アパレルは、業界の仕組み上廃棄が大量に発生するらしい。
新品のまま捨てられる服や鞄のことを考えると胸が痛む。
ユニクロとか便利でたまに利用してしまうのだけど、できるだけ修理して着続けられる服を選びたいと思っている。修理して着続けるくらいのお気に入りだけ持ちたい。

そんなことを考えている頃にナインアールの投稿を見て興味を持った。

サスティナブル系の発信をされているアカウントかな〜と見に行ったら、服のブランドだった。服のブランドが、ファッションの華やかな部分だけでなく影の部分にも目を向けて、さらに積極的に発信していることに驚いた。

ナインアールでの最初の1着は、オールシーズン使えるワンピースを選んだ。
低身長(152cm)なので試着なしのワンピース購入は不安だと思っていたら、サイトで身長ごとの着用写真が見られてイメージしやすくなった。

ストンとしたシルエットのワンピースは初めて。
丈が長いので階段では引きずってしまいそうだと思いながら出かけてみると、ストレートシルエットのためか絶妙に段差に当たらない。スリットのおかげで足さばきは良い。手持ちの服は何でも合うし、品がありつつ胴がゆったりしているので沢山食べたい日のお供にも良かった。

裏側の見えないところにはパイピングもあって、丁寧な作りが気に入った。
洗濯機で洗えるのも嬉しい。

余談だけど最近Netflixで「今すぐ購入」という作品を観て、買い物はよく考えてしたいと改めて思った。そもそも買う必要のない場合も多い。

私は大量消費社会に疑問を感じつつ、社会を変えようと声を上げるほどの熱量はない。そんな気持ちを抱えて生きる中で、選択肢にナインアールというブランドができて良かったと思った。

出かけた日の写真

さいごに

前半と後半、それぞれに書いた服を全て身に付けると印象が全然違うことに気づいた。好みも似合う服も変わってきたみたい。

祖母から譲り受けた服、友人がくれたワンピース、大好きだった靴。

みゆきさんが描いてくださったイラストには、20代の私が詰まっている。
20代を大好きな服で過ごせて良かった。

作画:みゆきさん

<余談>
お気に入りの服について書きたいと思うきっかけになった、まふさんの記事。特に"服の存在による暮らしのアップデート"が印象的だった。
少し前に店員さんが「葵さんに似合いそう」と勧めてくれた服は着る用事が思い当たらず試着さえしなかったのだけど、服に合わせて機会を作るって楽しそうだと思った。

<関連記事>
服とか持ち物について、これまでほとんど書いてなくてびっくり。

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