2024/1/6 Kindleで『日本の死角』を読む
YouTubeばかり観ていないで本を読もうと思った2024元旦。読み終わった本について、感想を書くことにした。
記念すべき1冊目はこちら。
SmartNewsアプリの広告で見かけ気になったので購入した。
差別、格差、日本の衰退、若者の○○離れ、いじめ、といった昨今取り上げられる社会問題から、「ていねいな暮らし」、フクロウカフェなどの私のSNSでもよく見かけるテーマまで。講談社のビジネスメディア「現代ビジネス」に掲載された論考16本が収録されている。一日1〜2テーマずつ、読みやすい分量だった。
「死角」。辞書で引くと「身近にありながら、気がつかない事柄」だそうだ。個人的にはしっくりくるタイトル。どの論考も「なるほど、そういう現状/考え方があるのか」と思う内容で面白かった。(私が社会課題に疎いのもあるかもしれないが。)
中でも『地方で拡大する「地域格差」』はハッとさせたれた。
地方から大都市圏へ「移動できる者」と「できない者」の二極化。学歴や資産を持つものが抜けていき、留まるものにはこれまで以上に従順さが求められる、とのこと。
私の婚約者は大学進学に合わせて上京してきた。貧しさは微塵も感じない豊かな実家だった。
「優秀な人ほど辞めていくんだよ」と、退職者の話が出るたびに上司が口癖のように言っている。
「移動できる者」と「できない者」は既に身近にあった。こういうことか、と腑に落ちた。
どこで、誰と、何をして、何を考え、生きていくのか。
ぼーっと過ごしてられないな、と年始から気が引き締まる思いだ。