主人公を途中から変えるのも1つの方法
ヤングジャンプで連載中の、「ハッピーマリオネット」。
この作品はMLM(マルチレベル・マーケティング)に、主人公の女性が沼っていく過程が描かれています。
主人公はシングルマザーだった母親を亡くし、大人になっても仲の良い友達もおらず、職場では要領が悪く評価も今ひとつ、だけど、真面目でお人好しというタイプ。
そんな彼女の孤独さに、目をつけられてしまうんですね。
扱っているテーマとしては興味深いんですが、どうも物語としてモヤモヤする。
それはきっと、主人公が受け身だからだと私は思うんです。
主人公が受け身のままだと読む方も辛い
確かに愛する彼のために、組織で役職を上げようと努力する姿はあります。
読者が知らなければ組織の中で成長しようとする彼女の姿勢に、心を動かされるかもしれない。
でも、騙されているのを読者は知っているんです。
その目的の先に何があるの?と思うと、ただ不幸に流されている様子を読み続けるだけになっちゃう。
それだと、やっぱり読んでいてしんどいですね。
それなら復讐のために、組織に潜入して幹部を目指すとかなら、ドキドキハラハラするかもしれない。
・・・って、あれ、それって主人公のお兄さんだし(笑)
1部と2部で主人公を変えて成功した作品
いっそ、1部を妹編、2部を兄編みたいに分けて、主人公を変えてしまうのもアリかもしれませんね。
2部の主人公編の方が盛り上がった作品と言えばこちら▼
やっぱり受け身で流される主人公だと、物語を面白くするのは難しいのだなと思いました。