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「うつ病」かも?って思ったら

一番は専門家である心療内科を受診するのが間違いないですが、私自身もはじめて心療内科を受診するまでにかなり時間を受診するかどうかで悩みました。

会社というものは、とても理不尽なところです。
天災のごとく、突然不本意な出来事が起こったりします。
お客様や会社のために一生懸命やっていても起こります。
「お客様や社会に貢献する会社」なんて調子のよいことを言っている大企業ほど、実際にはそういうこと(理不尽なこと)が起こりやすいのかもしれません。
自分本位、そう自分さえ良ければよいという輩が体力のある大企業ほど多く存在できるからだと思います。癌細胞と一緒で少数の場合には免疫によって抑制されていますが、一定数を超えてくると癌細胞の方が勝ってしまします。
人間と同じで、歳を取った会社ほど、癌細胞の優位な状態になってしまって、理不尽なことが起こりやすいのです。
そして、正常な人ほど阻害されたり、排除されたり、いじめのターゲットにされてしまうのです。
だからこそ、正常な人、一生懸命に当たり前のことをやってきた人ほど、
「なんで私がこんな目に遭うんだ?」
「なぜだ?」
「自分がダメなのか?」
「自分が至らないのか?」
、、、、
と悩み、思い詰め、そして心の病気を発症してしまうのかもしれません。
我慢強い人ほど、限界まで自分を追い込んでしまい、折れるときには一気に折れてしまう。
こうしたことは、誰にでも起こり得ることなのです。
特に現代では、正しいことを行いたい人、正義感の強い人、真面目な人にほど起こりやすく、正しいことをしてきたにも関わらず会社から理不尽な制裁を受けるため、まいってしまうのです。
私自身、真面目に生きていくのが馬鹿馬鹿しくなって、いっそのこと自分本位に生きてやろうか!と思うこともありましたが、それができないからこそ、自分の生き方と自分の置かれている環境とに挟まれて身も心も疲弊してしまいました。
そして、こうした疲弊をきっかけにどんどん自分を追い込んで負のスパイラルにはまってしまいました。

自分が嬉しくない状況、例えば周りから阻害されていたり、どんなに一生懸命やっても認めてもらえなかったりが続き、次第に自分がダメな存在だと考えるようなっていきます。
自分は不幸で、ダメで、これから先もいいことなんて起こらないとネガティブな感情で心が埋め尽くされてしまい、他人の幸せもふつうに喜べなくなってしまいます。
正しいことをしようとして、正しいことと正しくないことの間で挟まれて、最終的に正しい考えを持てなくなりました。
人を妬むようになったり、そんな自分を見たくなくから、他人との関わりを断とうして、孤独になり、そしてより一層心身を疲弊させていく。
この頃になると正しい判断、例えば心療内科で治療をしようなどということも考えられなくなっています。周りに自分を助けようという人がまだいたとしても、その貴重な人のアドバイスや助けを受け入れられず、そうした味方の人たちでさえ遠ざけたり、逆に心無い言葉で攻撃してしまったりして、孤独まっしぐらなことをしてしまいました。

今、私がまだ生きていられ、なんとか社会生活を送れているのは、それでもなお支えてくれている人がいてくれているからです。
今でも迷惑をかけたり、心無い言葉を吐いてしまうこともありますが、それでもずいぶん回復することができてきていると思います。
頭では悪いことを理解しているのですが、(心の)病気のせいか、頭で理解していることを正しくできないのです。天邪鬼のごとく正反対な行動をしたり、言動を吐くのです。やっている本人も本当に嫌ですが、どうにもならないのです。
それでも少しずつ、そうした天邪鬼な行動は減らせてきています。
それはこんな私を見捨てることなく支えてくれた人がいたからだと思います。
今度は私が、そうした状況にある人を少しでも寄り添って、支えられたらと思っています。

専門的なことはお医者様でないとわかりませんが、現代の会社に所属している人は、いわゆるうつ病やその仲間的な心の病気と付き合っていかなければならない可能性が高いと思います。人によって耐性が違いますし、環境も違いますので、症状の軽重は様々でしょうが、自分自身では気づかないうちに心の病気になってしまっていることがあると私は思います。

だからこそ、本記事の表題にあるように「うつ病かも?」って思ったら、できるだけ早く、要するにまだ軽いうちに、心療内科を受診してカウンセリングを受けたり、薬を処方してもらうことをお勧めします。
私自身、心療内科を受診するのにかなりの抵抗感がありましたので、行きたくない方の気持ちはわかります。その一歩が踏み出せませんよね。悪化してしまうと、より一層一歩が踏み出せなくなります。だから軽いうちに心療内科への一歩を踏み出してみてください。

あと、こんな状況になった時に私自身の心を一層負担にさせたこととして、「焦り」と「嫉妬」があります。
他人に置いていかれる「焦り」と他人に対する「嫉妬」です。
これの克服はとても難しかったです。
今でも克服したとは言い切れません。多少マシになったくらいというのが正直なところです。この「焦り」と「嫉妬」の克服に参考になる話として、東洋経済オンラインに掲載されていた「デラさん」の記事を紹介したいと思います。

たとえば、Aさんが結婚したというSNSを見たとき。以前のボクは焦りや嫉妬を感じていましたが、今は……
1. Aさんと自分は比べられない
2. 育った環境も性格も出会った人の数も違う
3. 比べても意味はない
4. Aさんが結婚できた要因はなんだろう
5. それを知ることで自分の結婚できる確率が上がるかも
という流れで考えられるようになりました。
考えても無駄なことは考えず、自分にとってプラスになることだけを考える。こうすることで心の消耗量はガクンと減り、さらに他人の人生からヒントを得られるようになりました。
手の届かない成功や幸福を追い求めるあまり、自分自身をすり減らし、本来感じられるはずの幸せを逃してしまうのはもったいないこと。世間や他人に左右されず、等身大の人生に幸せを感じられる人がもっと増えたらいいなと思います。村人Aとして生きることにしたボクの人生には、小さな幸せがたくさんあふれています。

東洋経済オンライン (2023/1/11)
『元うつ病経験者が幸せそうな人を見て今思うこと「ヒーローは一握り」サブキャラで楽しく生きる』

このデラさんの記事を読んだことによって、私の中の「焦り」と「嫉妬」を緩和することができるようになったと思います。

また、でらさんは書籍を出されていますので、心を疲弊されている方の参考になればと思い紹介させていただきます。


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