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日本文学のメモ

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近代文学から古典文学まで、知ったことや感じたことをメモしていきます。浅学なので感想がずれてるかもしれませんが……
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好意を持ち合っているからって、分かり合えるとは限らない@志賀直哉『沓掛にて——芥川君のこと』②

お久しぶりです♡ ※学者ではなく、単なる随筆の感想です。いわゆる「お気持ち」です。 好意は持っているのに、どうにも噛み合わない……、そんな関係はよくあることですが、反面、とんでもなく淋しく、悲しく辛いものです。 芥川龍之介の追悼随筆の志賀直哉の『沓掛にて』はそれがありありと書いてあるなあ、と感じます。 同じ家に芥川君が暮らしたことがある 日本の評論の先駆けである正宗白鳥が、「志賀直哉論」のなかで「志賀は芥川の作品も人となりも好まなかった」という話を紹介しています。①で見

好意を持ち合っているからって、分かり合えるとは限らない@志賀直哉『沓掛にて——芥川君のこと』①

前、noteは読書感想に向かないと書いたけれど、こういうのはnoteかな、と思ったのでメモをしていきます。 『十二国記』シリーズの登場人物、采麟が、「同じ国(蓬莱)の生まれだからといって、わかりあえるとはかぎらない」という趣旨の発言をしていたことを突然思い出しました。 彼女は自分の夢を叶えてくれると期待した王、……生真面目で理想主義者すぎるゆえに、国を滅ぼしてしまった王に仕えた末で当該の発言をしたのですが、そこで連想したのが志賀直哉の『沓掛にて』です。 『沓掛にて』は、