好意を持ち合っているからって、分かり合えるとは限らない@志賀直哉『沓掛にて——芥川君のこと』②
お久しぶりです♡
※学者ではなく、単なる随筆の感想です。いわゆる「お気持ち」です。
好意は持っているのに、どうにも噛み合わない……、そんな関係はよくあることですが、反面、とんでもなく淋しく、悲しく辛いものです。
芥川龍之介の追悼随筆の志賀直哉の『沓掛にて』はそれがありありと書いてあるなあ、と感じます。
同じ家に芥川君が暮らしたことがある
日本の評論の先駆けである正宗白鳥が、「志賀直哉論」のなかで「志賀は芥川の作品も人となりも好まなかった」という話を紹介しています。①で見