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日本文学のメモ

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近代文学から古典文学まで、知ったことや感じたことをメモしていきます。浅学なので感想がずれてるかもしれませんが……
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好意を持ち合っているからって、分かり合えるとは限らない@志賀直哉『沓掛にて——芥川君のこと』②

お久しぶりです♡ ※学者ではなく、単なる随筆の感想です。いわゆる「お気持ち」です。 好意は持っているのに、どうにも噛み合わない……、そんな関係はよくあることですが、反面、とんでもなく淋しく、悲しく辛いものです。 芥川龍之介の追悼随筆の志賀直哉の『沓掛にて』はそれがありありと書いてあるなあ、と感じます。 同じ家に芥川君が暮らしたことがある 日本の評論の先駆けである正宗白鳥が、「志賀直哉論」のなかで「志賀は芥川の作品も人となりも好まなかった」という話を紹介しています。①で見

好意を持ち合っているからって、分かり合えるとは限らない@志賀直哉『沓掛にて——芥川君のこと』①

前、noteは読書感想に向かないと書いたけれど、こういうのはnoteかな、と思ったのでメモをしていきます。 『十二国記』シリーズの登場人物、采麟が、「同じ国(蓬莱)の生まれだからといって、わかりあえるとはかぎらない」という趣旨の発言をしていたことを突然思い出しました。 彼女は自分の夢を叶えてくれると期待した王、……生真面目で理想主義者すぎるゆえに、国を滅ぼしてしまった王に仕えた末で当該の発言をしたのですが、そこで連想したのが志賀直哉の『沓掛にて』です。 『沓掛にて』は、

あのとき藤原公任は紫式部に何をしていたのか

今日は十一月一日ではありません!古典の日でもないです! うた変という漫画を入手しました。 ずっとほしかったのですけど、今回ご縁があり。 死ぬほど大笑いしました。 大学の時、ちょうど専攻の研究とは別口で平安時代の貴族の日記を読み漁っていたので、懐かしく思われます。『明月記』とか。『権記』とか。 こちら適度に解説も載っていてオススメです。 藤原行成、と言ってわかる人はわかるでしょうけど、藤原道長の側近(※でも、実は道長より本家筋であるという裏設定がある)の日記です。 行成