『こんな人生でいいのか』という漠然とした不安を抱えながら働くこと
なぜ起業したの?と問われると『もう働きたくなかったから』という理由が一番だった。
起業を決める前に受けていたコーチングでは「もう働きたくないんです」とほぼ毎セッション泣いていたと思う。
「仕事が嫌いだ」
「もう無理なんだ」
仕事が嫌いで嫌いでたまらなかった。
当時は「働きたくない」と思っていたけれど、正確には『自分の人生に不要だと思うことをやめたい』だったのだと思う。
私は保育士だったけれど、家に仕事を持ち帰ってまで書類に追われることも、保育の準備をすることも、自分の人生に本当に必要かと問われると、どう考えても優先順位は低かった。
「行きたくないな」と思いながら這うようにして出勤することも、「明日仕事だから」と会いたい人に会いたいときに会いにいけない生活も、私の人生には必要のないことに思えた。
「やりこたいことで生きていきたい」というよりは「やりたくないことをやめたい」の気持ちが強くて。
一度抱いてしまったこの感情はどんどん大きくなり、気づいたら無視できなくなっていった。
次第にそう思うようになった。
働きながら毎日のように「今この時間を仕事に充てていていいのだろうか」「この時間を将来後悔しないだろうか」「私の人生これでいいのだろうか」と考えるようになった。
仕事は苦しいもの、という価値観
私はバカ真面目で勤勉で、よく働く保育士だったと思います。
誰かに「じゃじゃ馬のように働け」とそそのかされたわけではないですが、「がんばっているね」と誰かに認めてもらえなければ自尊心を保てなかったのです。
誰かに認められること、わかりやすく評価を受けることで、自分を保ちながら生きてきました。
そんな自分にも気づいていて、その働き方じゃ自分で自分の首を絞めていることもわかっていました。ですがコントロールは不能。
当然のように働けば働くほど自分が壊れていく感覚がして。このままじゃ、仕事に殺される、自分に殺される、と本気で思っていました。
私が働くことに疑問を持ち始めたのは、この真面目な性格が理由だったのかもしれません。
真面目な自分と適当な仕事ぶりのあの人が同じお給料。どれだけ働いても報われない。
「なんかおかしくないか?」
「いつまでも自分ばかり損し続けないか?」
最初は自分がおかしいのかと思いました。なぜこんなにも仕事への耐性がないのか。文句が出るのか。我慢ができないのか。
周りの人と同じような感覚で働けない自分に腹が立ち、自分を責めました。どこから人生をやり直せば、私はみんなと同じように働けるのかと、生きてきた過程、これまでの人生を振り返ったりもしました。
いつからか「仕事は苦しいもの」で「労働とは我慢するもの」という価値観でがんじがらめになっていきました。
仕事は”やりたくないこと”に分類される。「働きたくない」という気持ちが出てくるのも当然でした。
このままじゃ後悔する
「後悔しない人生を」なんて言葉を100回くらい聞いたことがありませんか。
後悔しない人生にするためには、そもそも後悔しない人生を歩まなければならなくて。
後悔しない人生は勝手にやってこないし、職場や仕事や一緒にいる人が作ってくれるものではない。自分でどうにかしなければならなくて。
はたまた200回くらい聞いた「過去は変えられないけど未来は変えられる」という言葉。
毎日の積み重ねで私たちの未来は作られているはずなので、未来の自分のために過去である今、自分が何を選択してどんな毎日を生きていくのかがめっちゃ大事なんですよね。
後悔しない人生を歩みたいなら、後悔しない毎日を積み重ねるしかない。
後悔しない毎日を積み重ねるためには、後悔しない毎日を積み重ねるためにどんな時間を過ごすかの選択をしていかなければならない。
私の場合は保育士していても文句たれてばっかりの自分と、あらゆることに疑問を持ちながらジリジリと我慢しながら過ごす毎日に「良い人生だったぜ〜!」と胸を張って言える未来がくることを想像できなかった。
私の起業の根底は、
やりたいことで生きていきたいというよりも
やりたくないことを自分の人生からなくせるのか
と考えた結果だったのだと思います。
誰とも比べられたくない
時間と場所に縛られるのは嫌
毎日なにか追われる生活はごめん
日常に溢れている、いろんな「やりたくないこと、嫌なこと」それらをどうしたらしなくて済むのかを突き詰めたら、会社員という選択がなくなった。
やっぱり嫌じゃないですか。毎日なにかを我慢しながら生きるのって。で、「これでいいのだろうか」って疑問は、一度気づいてしまったらもう拭えないですし。
ただ「これでいいのだろうか」って気づいても、すぐには現状を変えられない場合もあると思うんです。
私はそういう時、動けない理由を正当化したくなって、その気持ちを無かったことにしたり「自分は恵まれている」と思い込もうとしていたと思います。
起業を諦めて会社員に戻ったことがありました。一年前の9月です。その時は「起業に挑戦したことはいい思い出にしよう」「働ける会社があることは恵まれている」と思い込んでいました。
だけど、会社員として働きながらずっと「こんな人生でいいのだろうか」と思い続けている自分がいて。
そのタイミングで弟が交通事故に。今は元気にしているのですが、生きているのが奇跡だと言われるような、生死をさまよう大きな事故でした。
橋の下でぐちゃぐちゃになった弟の車を見た時は血の気が引きました。集中治療室で全身管まみれの姿を見た時は、どうしたらいいのかわからない感情でいっぱいになりました。
私たち家族は、生きるとか死ぬとか、そういうことを考えざるを得なくて。
「自分の人生を生きたい」と思いながらも起業に挫け会社員に戻った自分。だけど会社員に戻ってもまた「このままの人生でいいのか」と考えてしまっている自分。
このままの人生じゃ、死ぬ時に絶対後悔する。
そう思いました。
弟の事故後、1日も出勤しないまま退職しました。
自分で選んだ人生を生きたい
「こんな人生がいい」と納得できていない場合、必ずどこかでまた「こんな人生でいいのか」と考えるタイミングは来る。
私の経験からですが、その気持ちはいくら閉じ込めても押し込めても、ごまかしにしかならないのだと思うんです。どこかでいずれまた同じ悩みと出会う。そう思っています。
最高だった〜!って生涯を終えたいじゃないですか。いろいろあったけど毎日充実してたわ〜!って思いたいじゃないですか。毎日バカみたいに笑って過ごしたいじゃないですか。どうせなら、我慢も苦労も、自分で選んだものにしたいじゃないですか。
私の場合はその手段が起業だった。別になんでもいいと思うんです。自分で選んで満足して、妥協せず歩んでいる道なら。なんでもいいと思うんです。
その積み重ねの毎日で「最高だったぜ〜!」と思える未来が来るはずだから。
急に報われる日は来ない
私は人生大どんでん返しを信じていたことがありました。がんばっていたら、ある日報われる日が来て好転して、すんばらしい人生が手に入るのではないかと。
でもそうではなく、地道な毎日の積み重ねが一番なのだと今は思っています。
最高の人生にしてやるには、毎日を最高に過ごすことを考えるしかない。で、考えただけではなくやっていくしかない。
ちょっとずつでも意識して毎日を過ごせば、1年後が今日と同じ状況なんてあるわけないのです。
今苦しい状況にいる人も、我慢の毎日を過ごしている人もいると思います。身動きが取れない人もいると思います。
でも、ほんの少し、今日を変えることならできると思うんです。
3ページだけ読書をする
1行日記をつける
今日は夕食を作らない
ちょっとずつ1歩ずつ、毎日を変えていこう。大きくなくていい、些細なことからでいい。それが私たちの未来を作っていくはずなので。
大どんでん返しを待つより、きっと毎日の過ごし方を変える方が早い。
ぜんぶ、自分でやってやりましょう。
そして1年後、笑っていましょう。
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