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やらないと決めたことを、「気持ちよく」やらないためには?
どこかで聞いた話なのだけど、日本人は何かをやめることが苦手らしい。
たとえば、マスク。
マスクをつけるかつけないかは個々人の判断になってきているけれど、まだまだ多くの人がマスクをつけている。(マスクを外すことが良いとか、悪いとか、そういう話ではなくて)
きっと日本人は、良くも悪くも、一度始めたらなかなかやめられない国民性なのかも。
手放すことの難しさ
わたし自身のやめられないことといえば、外干しすること。
正確にいうと、外干しをやめようとおもって何度も乾燥機を利用しているのだけど、少し罪悪感がある。
「気持ちよく」やめられない・・・・。
外干しする事は良いことじゃない?と思う人もいると思うけれど、洗濯→外干し→取り込む→しまうというこの一連の流れは、結構なリソースをつかう。
時間にして、多分40分ぐらい(洗濯時間を除く)
本当は、雨でも晴れでも、乾燥までの全てを洗濯機にまかせたい。
でも、それができない。
理由はわかっていて。
それは、夫が必ず外干しするから。
我が家の夫は、夜の洗濯担当を担っており、雨でなければ必ず外干しをする。
私はというと、朝、それを取り込んで、もう一度洗濯機を回して外干しする。夕方、またそれを取り込んで、収納する役割。
花粉や黄砂の時は、取り込んだ洗濯物をまた洗濯機に入れ、花粉コースで花粉を落としてから収納する。
花粉の時期は、この1連の流れに、おそらく1時間ほどの時間を使っている。
我が家は、6歳と2歳がおり、それぞれ学校や保育園で多大な洗濯物を持ち帰ってくるので、洗濯物の量が半端ない。
だから、1日1回の洗濯じゃとても処理しきれない(洗濯機に入りきらないし、外干しのスペースも足りない)
たかが洗濯に、これほどの時間と労力を使うなんて馬鹿げていると思う。
それでも、外干しをしてしまうのは、夫の「圧」を感じるから。
夫は、節約したい人。そのために努力が増えるのはいとわない人。
基本スペックとして、私よりずっと体力がある。
だから、多少労力が増えても、睡眠時間が減っても、問題なく日常こなすことができる。
でも私は違う。
家事、育児、仕事、エクササイズ、趣味、友人で毎日カツカツの中で生きてる。
どれが欠けても、人生の満足度はガタ落ちだし、「洗濯の時間を優先」する理由がみつからない。
というか、洗濯の時間を優先すべきタイミングってあるのだろうか?
洗濯そのものを楽しんでいる場合を除いて、そんなタイミングってないんじゃないだろうか。(洗濯が楽しいという気持ちは少し理解できる。子どもが生まれる前は、洗濯がすきだった・・・)
そう考えると、外干しを手放すことができない私の選択は、やはり間違っていると思う。
やらないと決めたことを「気持ちよくやらない」ためにどうする?
現時点での私の答えは2つ。
1つは「やらないことによるメリット」を身をもって実感すること。
それができたときに、気持ちよく手放すことができるんだと思う。
だから、まずは手放してみて様子を見ること。
これが大事な気がする。
実感値としてメリットがわかれば、夫も説得できる(気がする)。
そして、もう1つは、「私は夫よりも収入が低いから、夫が節約するなら、私も節約しなければならない」というバイアスを取り除くこと。
私は、転勤族の妻で、ここ12年ほどは夫の仕事に合わせてパートやフリーランスとして働いてきた。
ちなみに、わたしは職場結婚で、夫と職種も一緒だったので、退職前の収入はほぼ同じ。
夫の転勤によって住む場所を変え、友達とお別れし、仕事も辞め、転居に伴うこどもたちの調整も毎回おこなっている。
わたしがこういった調整をすることで、夫が働けている。子どもたちもスムーズな日常生活をおくることができる。それはわたしも夫もわかっている。
だから、自分の収入が低いことに対して劣等感を持つ必要はないと頭ではわかる。
でも、心のどこかで、「お金」に関しては、夫の価値観に合わせるべきという固定観念がある。
本当に、自分でも嫌になる。
こんなに毎日頑張っているのに、これまでも頑張ってきたのに、自分の価値観を信じて「外干しする」ことさえ手放せないのだから・・・
今のままのわたしなら、夫の収入をこえるまで、きっと外干しを手放せない。
まずは、手放してみないとはじまらないんだろうな・・・