日本語学校の模擬授業って？どんなところを見られるの？

こんにちは。あおいです。

今回はTwitterでも質問をいただいていた【 模擬授業 】についてお話しようと思います。

みなさんは、日本語学校の求人を見たことがありますか？

①履歴書などの書類を提出
↓
②模擬授業
↓
③面接

(②③は同時の時もありますし、順序が反対の時もあります)

大体どの学校でもこの流れだと思います。

この【 模擬授業 】ですが、どうして実施している学校が多いのか考えたことはありますか？

そうです。みなさんも想像がつくと思いますが、

この人は人とコミュニケーションが
きちんと取れる人か
何か唐突に質問をしたときにどんな反応をするのか
うちの学校で教師をしているのが想像できるか

こういったところを見て、判断するためです。

そのため

文法の理解ができてない
授業の内容が薄い
テンポが悪い

など、そういったことは、あまり気にしなくていいのではないかと思います。

もちろん、基本的な授業の流れ(導入→練習→応用)ができていないのはよろしくないと思いますが、授業の内容が濃い・薄いというのを見るよりも 人を見ている 学校の方が多いのではないかと思います。

実際に授業をしていく中で、文法の理解や授業の内容、テンポというところは掴んでいくことができるし、伸ばしていくこともできるので、そのような点はあまり気にしすぎなくても大丈夫です。

準備はたくさんしておくに越したことはありません。でも
学校側はパーフェクトな授業を求めている訳ではなくて、どんな人なのかを見ている ということを忘れないでください。

では、もし、学生役の先生から急な質問が出たらどうしますか？

ここで、わからないからといって黙ってしまうと、本当の授業のときも完全に授業が止まってしまいますよね。こういうときどういう対応をするのかを見ているわけです。何とか説明しようとするのか、正直にわからないから勉強してくると言うのか…そこは皆さんの性格もあるでしょうし、知識量にもよると思います。

日本語教師という仕事は、よくも悪くも想定外のことがよく起こる仕事です。
急に授業に関係ない質問をされたり
国が違うがゆえに喧嘩が起きたり
学生が急に体調を崩したり
事故にあったと連絡が来たり
空き巣に入られた、どうしようと学生が学校に駆け込んできたり

こういうことが、まぁよく起こります。こういう状況になったときにどういう行動が取れるか、そういう所も見ていると思います。

私が今回お伝えしたかったことは、

採用する側は
授業の内容よりも、あなた自身のことを見ている

ということです。
授業が上手にできなくても大丈夫です！未経験なんだから上手にできなくて当たり前です！気負わなくて大丈夫です！できる限りの準備をして挑んでください！

頑張って💪

ここからは私が【 模擬授業 】をしたときのエピソードです。見たい方はご覧ください。

私も大学4年のときに、実際に模擬授業をしました。そのときのことを一言で表すならば

緊張

この一言に尽きます。

私は『 みんなの日本語 』35課、「と・たら・ば」をしました。この課をしてください、と指定されている学校もあると思いますが、私の学校は自由でした。この課を選んだ理由は単に

条件形を導入して形の作り方を教えればいいんでしょ〜
楽勝じゃん〜🎶

と条件形の恐さを何も知らなかったからです。(当時の私を殴りたい。) この課をします、と学校側に伝えたあと、大学の日本語教員課程の先生にその話をすると、「なんでよりによって！その課なの！もっと簡単なところにすればよかったのに！」と言われたのを今でも覚えています（笑）怖いもの知らずって本当に怖いです。

そんなこんなで大学の先生に教案を見てもらい、一緒に授業の流れを考えてもらいました。

本番までに、教材の準備をして頭の中でシュミレーションをして、挑みました。

そして、当日。

作った教材を家に忘れました。

結果として使うことはなかったのですが、焦りに焦りました。みなさん、準備は念入りに。

20分でできるところまで、と言われていたので
導入→形の作り方→練習→会話練習 まで考えていきました。
しかし、練習に入ったところでタイムオーバーになり、予定していた半分程度しか進みませんでした。間で学生役の先生からの質問がたくさんあったので、それに時間がかかったと記憶しています。

そして、「ここまでで終了です」と言われた時の私は

できなさすぎて、しゃがみこみました。

からの

「こんな授業ですみませんでした…😭」

と 自然と謝っておりました。
そのあとは学生役の先生に何かフォローされましたが、よく覚えておりません。

だめかもしれない、そう思いながら学校を後にしたのを覚えています。

以上が、私の【 模擬授業 】をしたときのエピソードです。
こんなグダグダな私の話がみなさんの励みになれば幸いです。

最後までご覧くださり、ありがとうございました✨