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膵臓も栄養学的に重要な臓器である。
膵臓は、意外にもマイナーな臓器である。
膵臓は、胃の後ろにあり、長さは20cmほどの細長い形をしている。マウスを解剖し観察すると、その通りであり、胃の後ろにくっ付いている。
膵臓には大きく分けて二つの働きがある。
一つ目は、消化酵素を含む膵液を小腸の十二指腸に送り出す。膵液は、アルカリ性の分泌物であり十二指腸に送り出されてきた胃液を中和する働きがある。
膵臓でできた膵液には、たんぱく質分解酵素であるキモトリプシン、トリプシン、糖質分解酵素である膵アミラーゼ、脂質分解酵素であるリパーゼが含まれている。膵液は、たんぱく質をペプチドに、糖質をマルトースに分解する。
二つ目は、内分泌であるホルモンを作る。
膵臓には、ランゲルハンス島と呼ばれる細胞の集まりがある。ランゲルハンス島を構成する細胞は、α細胞、β細胞、δ細胞、PP細胞に分けられる。
α細胞は、血糖値を上昇させるグルカゴンを分泌する。
β細胞は、血糖値を低下(細胞にグルコースを取り込む)させるインスリンを分泌する。血糖値を低下させるホルモンはインスリンしか存在しない。
δ細胞は、ガストリン、セクレチン、インスリン、グルカゴンの分泌を抑制するソマトスタチンを分泌する。
PP細胞は、膵ポリペプチドホルモンを分泌する。(膵ポリペプチドホルモンは様々な生理作用を持っているがまだ確実なことは不明である)
膵臓は、マイナーな臓器であるが、栄養学的には重要な臓器である。
この記事では最低限しか書いていないが、このぐらいは覚えて欲しい。