もしもし、今夜も雨ですか。
九州地方の豪雨とても心配です。
これ以上被害が拡大しないこと、たくさんの人の安全を祈っています。
今日は七夕。
七夕に天の川を見た記憶はない。
大体天気が悪いことが多い気がしている。
七夕に降る雨は、催涙雨と呼ばれ、織姫が彦星と会えない悲しさから流した涙が雨となったという伝説があるけれども、雲の向こうの星空はいつだって晴れていると思うんだ。
どちらかといえば、会えた嬉しさで号泣して、二人の逢瀬を邪魔されないように雲隠れしているんじゃないのかな。
今日のタロットは"死"が出た。
縁起の良いカードとは言えない。
もう少し空気読んでよと思うけれど、カードはいつだって正直だからな。
対面カウンセリングしている時に、”死”を引いてしまうと、笑えない。
相手の顔が引きつるから、僕は先に笑う。
意外と気ぃ遣いなので、ドギマギしている。
ポーカーフェイスは貫くけれど。
”死”、というものは、僕にとって最大にして、最後の興味である。
死ぬことでしかわからないことがある。
もう戻って来れない(と言われている)から。
死を経験してしまうと、もう同じではいられないのだろう。
ステージが変わる。
この世の、自らのステージを全て出演しきって、死を迎えたい。
最後の楽しみなのである。
「あちら側で会いましょう」
と、よく物語の中で表現されるが、きっと本当に会えるのだと思う。
今生の別れ、というだけであって、”死”別はこの世界だけのお話なのだ。
織姫も彦星もあちら側ではもっと頻繁に会えることを知っているのかもしれない。
1年に1度だけしか会えないことが、輝かしく、尊いものであることを知っているのだろう。
2人がどんな風に出会い、どんな会話をし、どんな顔を浮かべるのか、僕らはただ想像するしかできないが、それぞれが思い描く物語は、美しい。
今年も夜空は暗いけれど、雲の向こうの星々はきらめいている。
2020.07.07 青日タロウ