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🧻【家庭ごみの排出者責任は誰にあるか?】

2023年11月22日(水)

産業厚生常任委員会研修にて
鹿児島県大崎町へ
大崎町独自のリサイクルシステムを視察しました。

国内の廃棄物処理の主流は
燃やせるゴミは焼却し
残った焼却灰を埋め立てるといった
方法で、
御船町の廃棄物も大まかに
そのような処分方法になっていますが、
大崎町は焼却施設が無く
昔から使われていた町の奥地にある"谷"へ
埋め立てていく方法をとられていました。

しかしその谷も埋立処分場として使える
残余年数が逼迫しており
ゴミの総量を減らす必要に迫られていました。
焼却場を建てるのは費用がかかるし
ランニングコストがかかっていくことのリスクを重く考え
地域で出たゴミを地域で処分するために
徹底的にリサイクルする方法をとられました。

現在、全国平均19.9%のリサイクル率のところを
大崎町は独自のリサイクルシステムを構築し、
隣町の志布志市の処理と合わせて
5万人分のゴミ処理で80%を超える
リサイクル率の実績を作られています。

大きなポイントは
・生ゴミを堆肥にリサイクル
・プラごみを徹底的に分別しリサイクル

そのそれぞれのリサイクル施設を見学し
その設備が最先端のテクノロジー!
といったものではなく
機械もシンプル、施設の広さもコンパクトで
なんて無駄のない持続可能なスタイルなんだ、
と思いました。

率直な感想として
いつも可燃ゴミ袋に詰めているゴミたちが
リサイクルされていく不思議。
これもあれも捨てなくていいんだ…
(薬の袋やストローなども)

各施設にて
細かいリサイクルの手法まで教えて頂きました。
「リサイクル法を実直に実施したらリサイクル率8割を超えるんですよ。」
とおっしゃっていたことが印象的でした。

1つの課題解決から
・海洋プラスティック問題対策
・国が掲げる温室効果ガス排出量43%削減目標達成
・有機農業推進(剪定した樹木と生ゴミを堆肥化)
など、その他の問題解決にもつながっており、
大変感心しました。

そして、ここでも結局は
地域のコミュニティ力が要となっていて、
衛生自治体を住民で組織し、行政・リサイクルセンターと連携して取組まれていました。
その連携も素晴らしいですが、
それ以前に1人1人が"ごみ排出者責任"を持てるか?
が大事なところだなと感じました。


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