AOGIRIの活動|胎内被爆者の想いを世界へ
2021年から活動をスタートしたAOGIRI(あおぎり)。
新たな取り組みとして、活動を文字に残すことを始めます!
今回は、AOGIRIの活動についてです。
「AOGIRIって何?」と思っている方にも、記事を読むという形で関わってもらいたいと思います。
ぜひ、ご覧ください🙇
01|AOGIRIとは
1)世界に届けながら、学び合う私たち
AOGIRIは、全国の大学生約50名で胎内被爆者の証言集『生まれた時から被爆者-胎内被爆者の想い、次世代に託すもの』を英訳し、託された想いを「世界に届けながら、学び合う」ことを目指して活動をしている団体です。
それぞれの立場でできることを持ち寄りながら、関わった人が証言集の「作り手」になる形を取りながら、そして証言集に学びながら2021年より活動を続けています。
AOGIRIの活動の大きなポイントは、「胎内被爆者の想いを世界へ届けながら、証言集に学び、証言集を通して学び合う」ことです!💡
胎内被爆者の想いを世界へ届けることはもちろんですが、届けるまでのプロセス、届けることで始まるプロセスの中で、関わった人全員が学び合えるようになることが、AOGIRIの大きな特徴です、
これから、被爆の経験を直接聞くことができなくなっていきます。
その中で、経験だけに頼らない、次世代による新しい継承の形として、活動をしていきたいと思っています。
2)なんで、”AOGIRI”?
AOGIRIは、「あおぎり」と読みます。
ここでピンときた人もいるのではないでしょうか?
私たちの団体名”AOGIRI”は、被爆アオギリから名前をもらいました。
アオギリは、中国南部・東南アジアが原産の落葉広葉樹の高木です。日本では沖縄、奄美大島に自然分布しています。木の樹皮は緑色で滑らかですが、生長と共に灰褐色を帯びて縦に浅い筋が入るようになり、春に芽吹いて、赤色の芽を勢いよく伸ばします。
原爆投下の際に被爆した樹木のひとつであり、その中でも代表的なものとなっています。被爆アオギリ二世と見られているアオギリも自生しており、多くの2世が元気に育っています。
”AOGIRI”という名前には、被爆樹木アオギリが種をとばして、命をつむいでいるように、今を生きる私たちが、想いやできることをつむいでいく、という意味を込めています。
02|AOGIRIの活動内容
1)主な活動
主な活動は、翻訳と翻訳のブラッシュアップであり、翻訳を通して、翻訳者自身が「証言集に学ぶ」ことをしています。
また、翻訳を基本にしながらm高校への出前授業や原爆胎内被爆者全国連絡会とのシンポジウム、トークイベントなどを実施しています。
来年度には、高校生と大学生が共に「平和」を考えることができるような高大連携プログラムを実施したいなぁ…と企画を温めています…!
2)英語版証言集の完成!
2021年から活動を始めたAOGIRIですが、今年、ついに!
翻訳してきた証言集の英語版を完成させることが出来ました👏
英語版証言集のタイトルは
Hibakusha since I was born
です。
翻訳してくれたAOGIRIのメンバー、
ずっと見守ってくださっている原爆胎内被爆者全国連絡会のみなさま、
英語を監修してくださった先生、
データを制作してくださったデザイナーさん、
クラウドファンディングを通じてご支援くださった121名の方々…
総勢200名以上の人の力と関わりで、ついに形にすることができました。
完成したものは、電子書籍として世界の誰もがインターネット上で閲覧すこことができるようになっています(2024年12月に公開予定)。
また、約300部ほど、製本を予定しています。
証言をしてくださっている胎内被爆者のみなさまのもとへお届けしたり、図書館への寄贈を予定しています。
※完成はしましたが、これからもブラッシュアップをしていく予定です。
▼クラウドファンディングのページ
▼完成した電子書籍
03|これからnoteでしたいこと
1)活動のアーカイブを残す
活動を始めて、3年という月日が経過しました。
AOGIRIのメンバーが全国各地の大学生ということもあり、ほとんどの活動がオンラインです。
Instagramを中心に活動記録を残してきた&残そうとしてきたのですが、オンラインなので活動写真がありませんでした。
他言語ではありますが、言葉で託された想いを表現するのがAOGIRIであり、活動でもあるので、これからはnoteを使って文字で残していきたいと思っています。
2)託されたものを表現してみる
英語版証言集 Hibakusha since I was born によって、翻訳したものを形にすることができました。
一方で、翻訳した人が証言集に何を学んだのか、どういったところに苦労したのか…などは、AOGIRI内で共有されることはあっても、外に発信することはありませんでした。
英語版証言集も形になったので、私たちの「学び」や「学び合い」もお伝えしていきたいなと思っています。
04|おわりに
証言をしてくださった胎内被爆者の方々、翻訳した大学生、英語の監修をしてくださっている先生、電子書籍化に向けて編集してくださるデザイナーさん、それぞれの立場で、多くの方がこの活動に関わってくださっています。
この記事に出会って、読んでくださったみなさんとも、一緒に新しい継承の形を作っていければと思います。
▼AOGIRIのホームページ