2年付き合った彼との別れは円満とはいかなかった 酔った彼にボッコボコにされて人生初の骨折をした 確実に殺されるって思ったけど鼻血が出た瞬間笑える程 無 になって警察を呼ぼうこれでやっと解放されるなんて思った 警察に連行されるところを見なかったから思い出すのはあたしを馬乗りになって殴ってる顔 急に脳裏に浮かんでくるから相当厄介 死にたくなる 誰にも会いたくなくて家にいるけどシラフはキツイから酔って気を紛らわそうとしてもアレルギーなのか蕁麻疹が出るようになって現実逃避も出
この泥沼から抜け出したくて 助けて欲しくてこぼした弱音は 届かなくて虚しさだけが残った あたしはなんて言って欲しかったんだろう いつも正解が分からない 大丈夫って言われたら何がだよって思うし 頑張ってるよって言われたら 何も知らないくせにって思うし 休んでもいいって言われたらこの状況が変わるわけじゃ ないって思う 分かってるんだよ 結局自分のことは自分でどうにかしなきゃいけないこと 誰かが変えてくれるわけじゃない あたしは嫌になって丸投げしてるだけなんだ 弱さを見
明日から五連勤が始まるから早めに寝ようと ベッドに入ってから6時間が経とうしてる 部屋も暗くしてテレビで垂れ流してたアニメも消して 無音の中目を閉じたはずなのに 頭はぐるぐる高速回転して余計なことを考えては 眠れずにこの時間 あぁ、またか なんて思いながら快眠は諦めて携帯を 手に取った 明日仕事って日はいつもこんな感じ 不眠症なんじゃないの?って言われても 眠る時はちゃんと眠れる ただ眠りに上手く入れないだけ 色んなことを考えて悲しくなる 挫折した過去を思い出して頑
'' こんなはずの人生じゃなかったんだけどな〜 '' なんて苦笑いで言った彼の唇は微かに震えてたのを 覚えてる。 これは1年くらい前にご来店くださった お兄様のおはなし。 大きくて重たいリュックを背負って ニコニコ笑いながらお部屋に入ってきた。 愛想があり会話のテンポもよく 今日はなにをしてたのかを聞いたら仕事で必要な 資格を取りに試験を受けてたと。 一通りプレイが終わり時間が余ったから タバコを吸いながら夢の話を聞いた。 歌うことが大好きで週末は弾き語りができる
夜職、風俗業界、まともとは言えないお仕事。 世間からはなんとなく疎まれ それでも切っても 切れなかった娯楽。 そしてコロナ禍で一番最初に排除された娯楽。 この世界に足を突っ込んでずぶずぶにハマって 抜け出せないでいても人生を諦めてるわけじゃない。 だからこそ悩んで泣いて諦めたフリしてまた もがいて泣いて何とかやってこれた。 ''どうしようも無くなったら死ねばいい'' 緊急事態宣言、まん延防止等で鳴らないコールを 待ちながら涙をこられえてた時にふと思った。 私、何を
あの日諦めて要らないって手放したものを今になってこんなに欲しくなるなんて思わなかった いつからか夢は夢でしかなくて 理想があっても現実との差に愕然として諦めるようになった 求めたら求めた分だけ心が苦しくなった きっかけは何だっけ? いつからか人にも心を閉ざすようになって 自分の殻に籠るようになった 友情、愛情、信頼関係とか''絆''が馬鹿らしくなった 信じられるのは頼りない自分だけだと思った あの日 昼間なのにカーテンを開けず部屋で泣きながらタバコを吸ったあの日 多分