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Nintendo Switchをいつお迎えするか問題

息子の誕生日プレゼントを考えたとき、天体望遠鏡以外の候補にNintendo Switchもあがっていた。結論としては、悩んでいた矢先にSwitchの新型(有機ELモデル)が10月に発売されるというニュースが流れたことにより、どうせ買うなら最新のものにしようと夫と話して誕生日プレゼントとしての購入は先送りとなった。こうして今年の誕生日プレゼントは小さな天体望遠鏡となったのだった。

ところで私は「スイッチをいつ我が家にお迎えするか問題」については、ずっと頭を悩ませてきた。皆さんのご家庭ではどうなのでしょう?


渋っている理由は、息子に遊ぶ時間を守らせられるかの自信と覚悟が(主に私に)持てていないからだ。
それでなくても、毎日学校や公文の宿題でやんや言わなくてはならない状況なのに、生活の中にゲームの時間が入ってくるとどうなるのだろうか。
周りのお友達がすでに結構持っているのは知っている。ご家庭ごとにルールを決めてやれてるんだろうなと感心している。
うちの息子は夫のiPhoneゲームにも夢中になって20分と決めた時間が守れないでいる。ゲーム中の姿勢も悪くて画面に目が近いし、終わりだよと声をかけても聞こえていない時もある。その様子に二の足を踏んでいるのだ。

それでも、今回誕生日プレゼントに何が欲しいか聞いたとき、息子は最初小さい声で
「にんてんどう スイッチが欲しいけどダメだもんなぁ」とつぶやいた。
そのあとで、ラジコン、メッシのユニフォーム、天体望遠鏡などが彼の口から出てきたのだった。


「・・・駄目だもんなぁ。」は私の様子を伺ってみよう、という感じではなく、頭で考えたことが思わず口に出たようなつぶやきだった。
言っておくが、彼が月や星が見たかったりする気持ちは純粋で本当なのだ。でも天体望遠鏡が好きと言ったとき、パパやママがすごく感心してくれたし嬉しそうだった、そのこともしっかり覚えていて頭にある。それにゲームはいつもママがいい顔をしない。だからダメだと思う。
そんな、心の動きが見て取れる。

年に一度の誕生日だもの。
夫も私も彼が一番欲しいものを(相応であること必須)あげたいと思っている。ここまで渋ってきたけれど、「ルールを自分で決めて、それを守っていく」という自覚もこの学年になれば持っていけるだろう。

駄目だと思っていたプレゼントをサプライズでもらった時の息子の狂喜の顔も想像する。それも見たい。味わいたい。(親が)
息子はもっと幼い頃から夫とゲームセンターにいって、マリオカートや太鼓の達人をするのが大好きだった。コロナが蔓延してからはそれもはばかられ、思いは募って太鼓の達人を絵で描いて見せた。

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「どん!」「か!」がちゃんと描かれている。
ゲームすきなんだよね。やりたいんだよね…。

こんなの見せられたらもう、ね。
「よし、いよいよ我が家のお迎えの時到来か」と腹をくくったところで、この新型発売のニュースだ。そこで新型を待たずとも今買えるのでいいんじゃないの?とはならないのが私達夫婦のケチなところ。
こうしてまた考える時間が出来てしまった。



ゲームは悪い影響ばかりではないと頭では分かっているし、そればかりか、これからの社会で生きていく上ではある程度のゲーム脳もゲームセンスも必須になるのではないかとも思っている。

そもそも私がゲームをする人間ではないのでこんなに悶々としているのだろう。私が幼いころから親しんでいれば、ゲームへの先入観もポジティブなものだったのかもしれない。

私が小学校の頃、仲良しの姉妹がゲームウォッチを買ってもらったのを皮切りに、それまで外遊び主流だった放課後が、誰かの家でゲームをする時間に置き換わっていった。
しばらくしてファミコンが発売されて爆発的な人気になった。私ものどから手が出るほどファミコンが欲しくて、誕生日やクリスマスなど事あるごとに両親に欲しいと伝えてみたけれど、うちにはゲームを買う余裕などなかった。
ファミコンは友達の家で遊ばせてもらうものでしかなく、自分で選んだ好きなゲームをやれるというのでもなかった。なんとなくそのままゲームブームに乗り遅れ、ゲームの時間は早押しの技術を競っている友達を横でぼんやり見ていただけだった。

対して夫は、子供のころから当然のようにファミコンも所有し、一般的にゲームに親しんできた。私と知り合ったすぐにも、実家にあったプレステをうちに持ち込んで、時間を見つけてゲームをしていた。
見ているだけだった私も、これは楽しめるからと言って「パラッパラッパー」というリズムゲームを持ってきて一緒にやったりもした。リズムに乗って、右手でマル、サンカク、シカク、バツのボタンを押し、左手で上下左右の操作をする。単純な動作なのに、手慣れて無いので面白いぐらいもたついてしまう。不器用丸出しだったけれど、それはそれで楽しかった。そしてかわいかった。ゆるくて面白かった。

でも、それを入り口に私がゲームにのめり込む事にはならない。夫も転職して仕事が忙しくなったこともあり、自然とゲームと疎遠になった。(ちなみに夫はファイナルファンタジーやウィニングイレブンなど、私から見たら高度でまぶしいゲームに夢中でした。)
いまでは夫はiPhoneにダウンロードしたゲームを空いた時間にやっているみたい。息子はそのお相伴に預かっている。

そうだな。。。。
やっぱりこうして振り返って気持ちを整理してみると、
友達の家で、友達のファミコンで、友達の選んだソフトを順番にさせてもらっていた時の、ちょっとしたほろ苦さも思い出してきた。じわじわと。
息子はどんな思いだったろうか。もしかして同じような切ない思いをさせているのだろうか。
そう思うと、ちょっと、いえ、かなり胸がすっぱくなる。
時代が変わっても、環境がかわっても、理由が違っても、子供だったころの気持ちはしっかり残っていて、息子の気持ちに思いを馳せさせる。


Nintendo Switch をお迎えするためのルール作りと心構え。
この夏休みに息子と一緒に考ようと思っている。





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青葉 犀子 -Saiko Aoba-
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