遥かな儚さ
遥、悠、(はるか)。
その文字には、
永久に連なる不滅の輪廻転生的な意味がある。
儚さ (はかなさ)。
その文字には、
短い命や淡い不確かな、それでもそれがめぐりめぐって、
遥かな時間につながっていく。
たとえば 、
今 そこに咲いている花の花びらは、去年の花ではなく、
今 空を飛ぶ鳥は遠い国に飛んで行ってしまい、
今 通り過ぎる風は、もう帰ってくることはない。
恋も儚きもの。
気がつけば通り過ぎてゆくもの。
しかし 、
花が咲かない春はなく、
春になれば鳥は戻り、
新しい季節がめぐるたびに風がそよいでくれる。
その花の香りと、鳥のさえずりと、やさしいその風が
恋心をやさしく包んでくれるのなら、
季節が変わるたびに、
新しい気持ちをもたらせてくれるはず。
悠久の昔から変わらぬ月の儚き明りが恋を照らすように、
そんな儚さを味方につけたのならば、
その恋は、
月のように悠久に輝くと
信じることも出来る。
桜がまもなく開花を迎え、
煌煌とした月が天空にあり、
あなたのこれからの恋に力を与えてくれるだろう。
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