漫画『九条の大罪』ガチレビュー|2022年絶対読むべき
去年九条の大罪を知った
九条の大罪は確か1話(最初の事件)が、去年無料公開されていて、それがツイッターでバズっていました。
僕も当然その時読みましたが、いきなり池袋の交通事故(飯塚幸三のやつ)をオマージュしたネタで、がっちりつかまれました。
「ああ、九条の大罪は現実を風刺するのか。しかもスカッとではなく、モヤっとする。綺麗ごとではなく、リアルを突き付けてくる」と、こりゃ面白いと思ったのだが、単行本をある程度読まないと評価できん。
──ということで先日九条の大罪を4巻(執筆時の最新刊)まで読んだので、ガチの評価・レビューをしていきます。
九条の大罪4巻までの感想
結論、読んで良かった!!!!
ぶっちゃけ九条の大罪の1話を読んだら「胸糞悪くなるから、鬱になるかも」と、続きを読むのを心配しましたw
でもあの飯塚幸三オマージュは、1話のつかみのためのストーリーで、4巻まで来るとかなり面白く物語が展開されています。
ちゃんと主人公や関係者から築かれるストーリーが軸になっていて、毎回オムニバス形式にただ事件を解決していく感じではないですね。
扱う事件も面白いですが、ストーリーそのものも読んでいてどんどん引き込まれます。
九条の大罪は社会のリアルを描いている漫画
日本て若者の貧困とか、いろんな問題ありますよね。
それらの問題に対して、九条の大罪は冷静な視点で淡々とリアルを突き付けてきます。
たとえば高齢化社会の闇とか、社会保障の必要性とか。よく頭の良いインフルエンサーが解説しているような問題を、九条の大罪もさらっと触れて、印象的な見解を描いています。
たとえば──日本は潰れても良い会社に金を流して生かしている。そんなゾンビ企業ばかりだから、日本の経済はずっと上がらない──みたいなことをキャラ同士の世間話的なノリでしているんですよね。
(最近ひろゆきも同じこと言ってたけど、もしかして九条の大罪を読んでるかなw)
本編とはそんなに関係ない時事問題への見解・解説がかなり面白いです。
九条の大罪は読むべき?
読んでほしいね。特に高校生・大学生に読んでほしい。
「社会に出ると知らないだけで損をする」ということが、九条の大罪を読めば痛感できる。
知っておくと得する制度とか、今の日本って大人が言うよりやばいんだよ。ってことを感じられるんじゃないかな。
もちろん大人も読んでいて面白いはず。鬼を倒したりしないけど、社会にひそむ鬼が分かるかもね。
まとめ:九条の大罪は社会の教科書
これ、実は単行本の帯に書いてあった言葉なんですけど、まさにそう思った。
「ほんまか?」「誇張しすぎやろ。ザコシじゃあるまいし」と、半信半疑だったが、九条の大罪はマジで社会の教科書。
良い行いをしていれば、お天道様が見てくれている──なんて綺麗ごとではなく、正直者が馬鹿を見る。それがリアルの社会だ!
──って、思う人には向いてると思うww
個人的に今4巻ですけど、読んでて一番続きが気になってる。それくら巻ごとに面白くなっていくので、ほんとおすすめ!