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ぼやけた世界も悪くない
週末はスーパー銭湯に行くのが習慣になっている。
岩盤浴で汗をかいて、湯船に浸かる。
そして次の1週間への士気を高めるのだ。
そして、昨日も銭湯へ行った。
いつも通りだが、いつも通りではないことをした。
眼鏡をかけていったのだ。
いつも外出する時はコンタクトが絶対なのだが、昨日は眼鏡にした。
一日中だらだらしていて、ずーっと眼鏡にすっぴんでオフモードだったから、夕方からコンタクトにメイクをするのも馬鹿らしいと思い、眼鏡とすっぴんのまま銭湯へ行った。
行きつけの風呂だからどこに何があるか分かっている。
大丈夫だろうと思っていったら、世界が全く違った。
眼鏡をとれば、当然世界はぼやけている。
時計が見えなければ、落ちている髪の毛も見えない。一緒に湯船に浸かっている人たちの顔もはっきりとは分からない。
そして思った。いつも見えすぎていたなあと。
時計を見て、あと何分入ろうとか、何分後にあっちのお風呂へ行ってなど計画していたのだ。
でも昨日は時計が見えない。何も考えずただぼーっと湯船に浸かった。もういいやという気持ちになるまで、ただぼーっと。
またいつもは気になってしまう、床に落ちている髪の毛も見えない。最高だった。気にしなくていいのだ。気分が悪くなることもない。
そして、人の顔もはっきり見えないから、知り合いにあったらどうしようという気持ちが消えた。
いつもいつも見えすぎていたけれど、ぼやけた世界も悪くないなあと思った。
余計なことを考えず、ただ風呂に浸かる。
おかげで昨日は帰ってから熟睡できた。
日々の疲れをしっかり癒すには、ぼやけているぐらいがちょうどいいのかもしれないも思いましたとさ。