目に見えないもののこと。
私には「思い」とか「心」とか「気持ち」とか、目に見えない、不確かな、個人個人のハンドメイドみたいなものが一番大切だと思っていた時期があった。
でもその後、
「結果が同じであれば、思いがあるのとないの、どれほど差があるだろう?」
とか、
「偽善者と呼ばれる人が、自分のことをよく見せたくてした親切が、結果、困っている人を救うことになるとしたら、どれほど違いがあるのだろう?」
とか考えていたら、目に見えない不確かなものは、果たして一番大切なのか分からなくなってしまった。
だが、やっぱり一番大切だと今日、思った。
私の気遣いは、自分のための気遣いだったと気づいた。
「失敗しないように」
「迷惑をかけないように」
これらは
「自分が嫌な気持ちになったり、自分を許せなくならないために心がけていたことなんじゃないか?」
と気づいてしまった。
無意識でそう思っていたから、気づいた時、自分自身に相当ショックを受けた。
「相手が困る」ということよりも、「相手を困らせる自分になりたくない」の割合が多い。
それ、ただ言い換えただけでしょ?
なにが違うの?
と思われるかも知れないが、かなり違う。
「相手を喜ばせたい」
とか、
「困っている人をなんとかしてあげたい」
という、相手主体の考えが根底にある時と、そうじゃない時とでは、アンテナの数や精度が全然違う。
最近は、
「私のアンテナ、へし折れてるんじゃないか?」
と、悔しくなることが多い。
通勤時に毎朝聞いているラジオのナビゲーターが、以前、
ラジオで喋る時、どう喋ろうとか、うまく喋らなきゃということが気になってしまいがちだけど、一番大切なことはなにを伝えたいかを考えること
と言っていたけど、本当にそうだと思う。
一番大切なことは何か
それを常に考えたい。