大好きなおばあちゃんの話
大好きだった祖母が亡くなりました。
私にとって祖母は大好きで、尊敬する、かけがえのない、第二の母であり、人生の師範でした。
今回は自分の気持ちの整理も兼ねて、祖母の話を書いていこうと思います。
個人的な内容なのとエグい話が出てくるので有料記事にしています。
どうぞ宜しくお願いします。
祖母は私が生まれた頃から家にいた。
両親が共働きだったので私が生まれる際「子供の世話を頼みたい」と祖母に一緒に暮らさないか、と話をしたのがきっかけだったそうだ。
なので私にとって祖母は生まれた時から第二の母のような存在だった。
仕事で帰りが遅くなる父母の代わりに面倒を見てくれていた。
祖母は丸顔がチャームポイントで笑顔が可愛いおばあちゃんだった。
いつも優しくて穏やかで、可愛い笑顔の印象が強い。
よくケラケラ笑っていた。
楽しい事が大好きでチャレンジすることを厭わなかった。
色んな人に「あおちゃんのおばあちゃん可愛いよね、羨ましいな」と言われる度に嬉しくなったものだ。
料理と裁縫が得意で、お花が好きで、音楽が好きで、お笑いが好きで、スポーツ観戦が好きだった。
私の自慢の祖母だった。
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どうやらそのおばあちゃんがただの可愛いおばあちゃんじゃない、と分かるようになったきっかけの出来事がある。
それはある日の親戚同士の集まりの中だった。親戚の中にはどうしても意地悪な人もいるわけで、遺産相続や土地整理の話をする中で自分の思い通りに話が進まない事に腹を立てた親戚の一人が私たち家族に向かって言い放った。
「そうやって何でもかんでも跳ね除ける怠け者だから貧乏なんだろ」
なんて事言うんだ、自分の気分次第でする、しないが自由に決められる事と法律的観点から出来ない事がある中で、それとこれとは話が違うだろ、と幼心に理不尽な喧嘩の売られ方に腹を立てた。
その時いつもは可愛くて穏やかな優しい祖母が冷たく言い放った。
「うちには誰一人として頑張っていない人間なんていません。あなたが何も知らないだけです。今の言葉は撤回しなさい」
びっくりした。周りもしばらく固まっていた。
祖母のことを率直に「かっこいい」と思った。
それが私の祖母の認識が「可愛い」だけではなくなったきっかけだった。
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