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桜庭一樹、砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない。富士見ミステリー版の挿絵で勝手に騙って語りたい。

このnoteも砂糖菓子な訳ですぽこぽこ。
厚い壁の水槽の底は囲まれた綺麗な鬱かなと。そのくせ出たら生きれないよね。こじつけて画像お借りします。ありがとうございます。

梅雨なので、憂鬱に浸れる書籍の布教、兼、少し悲劇を盛って叫びたいだけです、梅雨を言い訳に……( )
富士見ミステリー文庫版の『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet』、むーさんのイラストの話と少し絡ませて身勝手に震える考察をしつつ、余計な謎を増やします。実家期間は兄弟とだけ語っていましたが、現在消化不良なので( )
探せば感想と考察は沢山あると思うので、キャラに合わせた余談で呟きたい。けれど好きな小説過ぎて色々混ざりました。何かしらを表現する趣味や仕事の人は、総じて刺さる小説ではないかと。ーー自分は良くも悪くも、20年もの(発行2004年11月らしいです)の棘が引き抜けない、です。

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない、もとい、海野藻屑の拗らせオタクです……。

なので『考察っていうのは勝手に深読みして、斜め下に意味深にしながら思い付いたこじつけ設定に悲鳴を上げて、伏線に感動つつ登場人物の不幸に歓喜する事なんですよぉ……!』のスタイルになっております。対戦よろしくお願いします……! 
※貸し出し相手への布教用のつもりがネタバレとお気持ち満載になったメモベースな上、書籍は現在手元から離席中で読み返しておりません、近い内に読み直します。すみません。 

ええと、この物語に銀の弾丸は無いのである。



山田なぎさと海野藻屑(共通)

13歳、女子。中学生……という事は制服。
開幕の新聞記事を読んだ直後の読者は、制服姿の二人を見る所から物語が始まるけれどーー制服は中高生が葬儀に参列する際に着る喪服でもある。
敬虔なる血縁男性の信者。作中では既に主神の為に自分を犠牲にする選択肢しか見えていない、某『海外の地名』症候群。

山田なぎさ

藻屑曰く、クラスで一番可愛い女の子。藻屑が転校してきて二番目になる。母親が居て、父親が居ない(死去)。山田なぎさは、飼育係。学校では兔、家では兄を世話する優秀なシスター。物語の視点、主人公というよりは観測者。

ーーエピローグは進学して高校生。なので、恐らくまだ制服。
少し成長して髪も伸びたら鏡の中は、貴族時代の兄に似ている。という事は絶世の美少女、になる。……貴族時代の兄と美少女が吸っていたものは砂糖菓子、山田なぎさは砂糖でべたべたになった後。ーー鏡と言うと対極と同一、両方の比喩ですよねと勝手に深読み 。最終的に、山田なぎさの半分は砂糖菓子で出来ている?( )

飼育係、山田なぎさは兔を飼っている。うさぎ小屋に行った時の藻屑の反応と話を、因幡の白兎で終わる話でなく読むと、山田なぎさだけが海野藻屑を動かせた(人魚に兔をけしかけられた)、の、かもしれないとこじつけ。
そんななぎさの藻屑を動かした際の選択肢は『逃げよっか』で。そして失敗になる訳ですが(小説冒頭の約束された悲劇に戻る)( )

……むーさんの挿絵はなぎさの髪がすごく長い。挿絵チョットチガウは昔のラノベあるあるかなと思うのですが、ここでは『挿絵を正しい』として騙ります。
髪の伸びた山田なぎさはエピローグの話。でも確か、開幕のなぎさの自己紹介文に髪の長さは無くて、藻屑の髪は長いの描写がある。のでやっぱり山田なぎさは海野藻屑より髪が短い筈、なのですが……。 
この挿絵のなぎさを前提にすると、物語は冒頭(新聞)以外、主人公の口語一人称視点で進むこの小説は『山田なぎさの回想手記』の要素もあるのでは?という、斜め下に落とす深読みです。けれど後に記載する各登場人物の髪の長さも瞬間的に一致するタイミングかある。
……結果拗れた解釈では、『現在、『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』(という砂糖菓子)は、山田なぎさが書いて(撃って)いる。』みたいな事になる。砂糖菓子の弾丸は現実にコミットする実弾になっているよ……!( )

海野藻屑

自称、人魚の姫。転校生。父親が居て、母親が居ない(離婚)。なぎさ兄曰く、たぶん同じサイトの閲覧者。
山の上のお屋敷に住んでいて、は、山田なぎさより上(可愛い)の貴族と勝手に読み換えている……実際両親は画面の向こうの人達で母は女優、折紙付きの血統書付き。
ーー星野ルビーで星野アイ(推しの子)( )

昔に英語分からなくて調べて、今回も調べ直した余談として、ロリポップの表記はLollypopとLollipopがある(Wikipedia)らしい。飴の他に、馬鹿だったり金(かね)だったりするスラングがあるとか。
砂糖菓子の弾丸は周りをべたべたにして終わるけれど、藻屑にとって馬鹿と評される様な振る舞いも価値のある金を差し出していていた、が更に裏付けされていて、桜庭さんと担当さんのすごさを崇める事しか出来ません(白目)( ) 
……ロリポップというと飴とかですが、舞台は日本。自分の日本で浮かぶ砂糖菓子(和三盆/落雁)は、水と衝撃にとても弱い。いらないおまけ。白い砂糖は高級品。じゃあ『白くない(汚れた)砂糖』は……?( )

からの、ほぼこの次の一文を囁きたいだけのnoteです。読み終わったら確認してください。蜷山の山頂まで登れましたか、良いですか。

『藻屑ちゃんの髪、前髪と横は長いのに、後ろの髪は何処で切れています……?( )』

ーーーーーー ( キ リ ト リ 線 )ーーーーーー

閲覧ありがとうございました(本懐達成) ( )
※初めて気付いた時は兄弟の部屋に押しかけた迷惑者の不審者になりました。
舞台が淡路近隣の設定かは不明ですが、そんな地域の話なら、もう一度悲鳴。とりあえず因幡は調べると鳥取県あたり。鍋を買いに行く部分を読んでも、今の所は関西止まり……手持ちの知識が足りない。


幕間ーー狂信者の布教文。

海野藻屑の海の藻屑のとか、人魚姫である話とか『次は完全に泡化する』の話とか、人魚の涙と人魚の肉の話とかはご存知の範囲含めて後で語りたいですね!陸に打ち上げられて教室で干された山の上の人魚姫は、それでも地に足が着かないのですねえええ痛い……!( ) 

読み終わったら後で天気予報に無い嵐の話と誰かが殺した兔の話でもしませんかしましょう!ゴリゴリ( )
叙述と文才がすごいので、まずは小説で読んで欲しい。

漫画版もあるよ!作画が杉基さんな事に起用センスと悪意を感じますわぁい杉基さんもすき。そして杉基さんのフルネームを是非、調べて欲しい(悪意を感じる理由)(皮肉)。
……漫画版の余談。漫画版は藻屑に黒いワンピースという選択にに息を呑む。黒という色の意味は周知の情報なので割愛。深海少女(初音ミク)いつでしたっけ……?( )

追伸。
『海野藻屑は永遠の少女で山田なぎさは不老不死( )←』『ついでに砂糖は優秀な保存用調味料( )←』

推しの押し売りが強い迷言まみれの狂文
追伸文なんかはもう何言ってんだコイツ案件である

自称人魚が手すがら、べたべたになるまで食べさせてくれましたので……!( )
ーー20年経っても不老不死な『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』を、どうぞよろしくお願いします……!( )


なぎさ兄(友彦)

貴族(引きこもり)の兄。文字通りの『絶世』の美少年。神の視点。妹なぎさが藻屑父に使ったヤバい人間の判定問題を授ける。現代の貴族(略)なので、ロリポップと、本人曰く藻屑と同じサイトの情報を食べている。自分の世代周りで例の症候群とサイコパス診断に(趣味と雑学レベルで)詳しい人間が多い原因は、なぎさ兄(とこの本)かと思われる……( )
エピローグで文字通りの実弾を撃って実弾(物語上の比喩)を稼ぐ様になる。

自衛隊も制服ですよねぇと思うけれど、式典用の服で訓練はしないだろうなと割愛(確か隊服に幾つか種類あった様なうろおぼえ)、いや書いてるから割愛しきれていない( ) 
蜷山を登りながら色々吐いて、髪も切り捨てて実弾を撃ちに行った。確か『霞を食べて』とか『きれいなものだけ吸って』生きている、の様な文面があった気がするけれど、山を登りながら神が兄に戻っていく事を考えると、吸っていた砂糖菓子は毒か、規定オーバーの致死量か。
……登山したり山に籠ったりで悟りを開く宗教があった筈(都合が良いものと好みのものを信じるタイプ無宗教なので、その辺は詳しくなくて曖昧)。何せ貴族の吸っていたものは『霊験あらたかなものではなかった』事になるーーと、藻屑の汚染も毒か致死量間近の砂糖菓子の影響か。と、自分ひとり勝手に納得する。ファンタジー設定でもいけるのか、と思った所で、そういえば……富士見ミステリーはラノベ(ファンタジーがメイン)でした。
山田家は、父親の保険金に支えられた家計が、貴族のお取り寄せで崩壊する頃から話が始まる。多分なぎさが気付いたのが、実弾以外を切り捨て始めた三ヶ月前。
砂糖には依存性が……みたいな話は、自分が論文まで漁れていないので簡単に記載。砂糖依存の話は昨今の健康志向で出始めた話だったと思うので、偶然がすごい。悲鳴。

読者への解説担当のキャラクター(神の視点)を兼ねているのでなのか、現代の貴族ながら狂っている度が低い(ただし厭世観は振り切れ気味)からなのか、はたまた自分が自堕落中二病で現代の貴族(伏せ字)に近い人間だからなのか、あんまり書ける事が思い付かない……( )

藻屑父(雅愛)

顔が良くて有名な芸術家(芸能人で作詞もこなす歌手)。ブラックカードの持ち主。歌詞から滲み出る性格特性が、後に証明される。名前から察すると雅を愛して、むーさんの挿絵からなら眼鏡に色が入っている(サングラスだったかもしれないうろおぼえ)。
藻屑に藻屑と名付け、血統書付きの大きな犬にもポチと名付けた。大人になりきれなかった大人そのいち、特異点。

現実の現実はえぐいのでさておき、芸術家や芸能稼業というと、好きな事をして生きられていられる、ロリポップ(砂糖菓子)でロリポップ(金)を手に入れている天上人、という印象を受ける。開幕の引用歌詞と画面の向こうの住人である事、初版ライトノベルな事も少し相俟ってか、浮世離れした人物に見える気がする。が、登場してみればあの性格とこの行動( )
ーーただし金で出来たロリポップは、子供が撃てない実弾である( )

目に掛かるオプションは色眼鏡という慣用句の意味の話と、ブラックカードはクレジットカードとしてではなく、黒が何を指す色なのかという話をしたい。でもどちらも説明不要かな割愛!……一応カードは主に『手札もとい選択肢』だったり、競技上では『ペナルティとして貰うもの』だったりしますよね、とだけは記載。
作中に登場する所有品は、まず前述のブラックカード。塀に囲まれた立派な家と血統書付きの大きな犬。キャリーケース。藻屑がブラックカードで購入したナタ。海野藻屑。
……掛けている色眼鏡が映す世界で創作しているのなら、何を視ているのか。『塀に囲まれた立派な』家と『血統書付きの大きな』犬は、何の抽象で象徴なのか。買い物に出掛けて来ている描写では、藻屑をブランドものまみれにしている。鍋を買いに来たなぎさと話している時には、不在の藻屑に馬鹿の看板も上乗せしてくる( )

名前に縛られているのなら『砂糖菓子』が好きそうなので、藻屑があの性格になるのは砂糖菓子の過剰摂取で、それも雅を愛す父親に愛されたい所為かもしれないね。と。分かりきっている事を書いて、後味に余計な苦虫を添えるのが、厄介信者なりの信仰です( )

海野藻屑の殺し方、については、『海野雅愛が逮捕された』記載と、なぎさの『藻屑がお父さんに殺されちゃった』の台詞だけで手法が出てきていない。
完全に泡化する、お刺身にして食べた、身は綺麗なピンク色、あたりの文言を拾うと、藻屑からわざと殺されに行っていて、その結果的自殺幇助と殺人死刑の可能性も悩んでいる。藻屑が家に戻る時の、父親居るかどうかの台詞が思い出せない……( )
びこーず、あいみすゆー。皆で死ねばまた逢えるよね、家族団欒。


担任の先生(名前忘れた)()

ーー挿絵はない。『なら猫飼えよ、なぁ?』の、うろおぼえ気味な台詞から、栄えある猫派に分類している。
猫と二択で聞かれるものは、おおよそ犬が通例。なのでおそらく藻屑父の対比。大人になりきれなかった大人そのに、案外よくある例。

大人になったら救えると思っていた子供の代表、海野藻屑は冒頭から救えない。先生の掌の上に於いて、本当に海野藻屑は完成に泡化したと思う。海の藻屑。
もしかすると藻屑が砂糖菓子を撃たなかった(助けや情を求めなかった)相手かもしれない。
子供の頃に救えなかった割り切れないものを切り捨てて、大人は大人として振る舞う(事を強要られる)。ーー自分の中でこの先生は、『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない(上の身勝手な設定から山田なぎさの手記)(べたべたの思い出)』によって、海野藻屑に代わり足を引き摺り、伸びた後ろ髪を引かれるであろう、山田なぎさの将来でもある……( )
きっと学生時代に身の周りで何かあったと思われる砂糖菓子の使い手。『教師になってスーパーマンになったつもりだった』と話しているので、当時の先生は、この担任の先生を救っていると思われる。『ヒーローは必ず危機に間に合う』みたいな台詞があったと思うけれど、特撮育見つつもスレて育ってしまった自分の持論は『ヒーローは最初の被害には絶対に間に合わなくて救えない』、そして煙たなびく廃墟を背にした時は、勝つしかない(劇場版)( )

藻屑は多分生き抜く気がなかったのではなくて、生き抜く手段とぷかぷか漂う以外の発想がなかったのだと思います先生ぇ(症候群)(個人の感想です)……!( )
ーー免罪符を語って出来なかった責任転嫁をキメていく大人。駄目な大人枠の自分に特大ブーメランを投げながら( )
……なので確かに、藻屑がそんな大人になろう思えたのか、不明(仮)な気がする。藻屑が荷物を取りに行った家からは、衝動的で暴力的な事(ポチ案件)になりそうな藻屑父が出てくるのに、物音がずっとしていない。しかも藻屑父は静かに泣きながら出てくる。


故・山田兄妹父

物語の10年前に、天気予報に無い嵐で死亡済みの保険金の主。藻屑曰く、海の底で幸せにしている。挿絵はない。

なぎさと藻屑、それぞれにとって『ここじゃないどこか』は何処まで逃げれば良かったのか。藻屑の解答はずっと、『海の底』が仄めかされている気がする。転校生である藻屑の世界は都会から物語の舞台まで広くて、なぎさの世界は陸の孤島みたいな田舎まで。恐らく逃げる範囲の基準が違う。
もしも海野藻屑枠のキャラが空廼彼方くんなら、『ぼくは天使なんです』とか言いそう、空の向こうで幸せにしていて、天(使の)国で霞を食べて雲に包まれて微睡んで、星達(略)と一緒に漂うだけの以下略。そういう感じですモゴモゴ( )
そしたら歯ブラシなんか要らないよね、へんなの。
藻屑はすぐに戻る様な台詞で荷物を取りに帰ったので、本当は家で水の泡になるつもりではなかったと思う、けれど荷物は少なそう。ペットボトルの水だとか、ブラックカードだけだとか。藻屑の持っていたものは、上記の他だとナタとハンカチ。ハンカチは『手布巾(てぎれ=手切れ)』でもあるし、白いハンカチなら意味は以下略でもある。

同級生・花名島と映子

物語を学園ものにするパーツそのいち・そのに。百合の間に咲く野球部の花と、教室社交界の頂点たる独裁政治の主権。基本は割とテンプレートな分かりやすいの描写なので、まとめて二人の上に割愛。ええと女子の方の名前、映子で合ってます……?( )

……百合の間の花を割愛しながら、実はあんまり百合とまで思って読んでいないです……。花名島については別の性癖開花の話と、関連して海野家の血筋の話は掘り下げるべきかもしれない( )


主要人物はおおよそこんな感じかと。 


〆ーー狂信者の叫び声。

作中にシーンとして登場しない、かつて釣られた百合百合する表紙と扉絵の話も、願望と捏造過剰な考察(というほど出来たものでもないけれど)を載せたかった……のですが、調整していたら既に6000文字くらい消費しているので、やめます。今回は!( )

『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』で画像検索していたら、カラー画像掲載の出品履歴と画像付きの解説動画がありましたのでそれだけ紹介。そういえば暫く前にX(Twitter)でも再(?)燃していた様な。

好き過ぎてきっちり拗らせて布教している小説なので、色々勝手な解釈ながら、気になったり読み返したりしていただけたら幸いです……!
構成も然る事ながら、各所から漂う仄暗い示唆と確定済みの絶望が砂糖菓子の魅力だと思っています、論文でなければ『解釈自由推奨派』です。空想は自由……!( )

以上、ご覧いただき本当にありがとうございました!

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あめもり「お出口に『なんのはなしですか』を。」
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