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26.友達にアーユルヴェーダ食を振る舞う(復習)〜2024.8月〜

【本日のおうちランチ】
・ココナッツライス
・ゴーヤとピーマンのサブジ
・フレッシュとうもろこしのスープ
・さつまいものギー炒め
・コリアンダー、フェンネル、ミントティー
(+ココナッツプリン)


8月末。習ったアーユルヴェーダ料理を出張料理人として友達に振る舞いました。メニューは上記の通り。

友達の名前はせんちゃん(仮名)。お互い子育てや仕事で忙しく、対面は1年ぶり。ヨガやアーユルヴェーダとは無関係の学生時代の同級生。私が東京の料理教室へ通っている事をSNSで伝えていましたが、「アーユルヴェーダ栄養学」とは言ってません。SNSだけで伝えると、"しばらく会っていなかった同級生がスピリチュアル(または宗教)にハマった"と思われそうで、言い出せずにいました。(友達失いたくないからね(._.))SNSはメッセージを受ける側の認知までを確認できませんから。やっぱり対面伝えたかった。

聞いたところ、せんちゃんの「アーユルヴェーダ」は、アビヤンガやネトラバスティ等、エステサロンのイメージでした。そして、アーユルヴェーダ料理=インド=カレーを想像していたらしい。

なるほど。間違い…ではない。コリアンダーとクミン、ターメリック、塩があれば大体カレーになる。このスパイスは大体登場する。

メインディッシュはココナッツライスでしたので、せんちゃんが予想していないメニューのようでした。(^_^;)

せんちゃん家族がそれぞれ仕事や学校で居ない平日のお宅へお邪魔し、私はスパイスや食材を持ち込みます。


到着早々、12時仕上げに向けて調理開始。スープから手がける。スープストックを作り、とうもろこしの実を削いでフライパンで炒める。それをミルサーで液状にする。スープストックと液状のとうもろこし、豆乳を入れる。とうもろこしの甘みと野菜出汁、塩だけでレストラン仕様なとうもろこしスープが完成。

スープストック。
ねぎ、玉ねぎ、にんじん、さつまいも、セロリを煮込む。
ヨーガ修行者ではない為、ねぎ、玉ねぎを使う。
地元山麓で採れるとうもろこしは甘みが強い。
スーパーや道の駅に出回る。
1本198円で購入。
画像は2本分のとうもろこし。

続いて、スープストックからさつまいもを取り出す。ヴァータ・ピッタ増悪をを抑え、体力をつける為、また、味覚の甘みを取り入れる為ギーを使用。

ギーで炒めてカルダモンとシナモンで香り付け。
さつまいもが甘いので砂糖は不要。

次。ゴーヤとピーマンのサブジ。どちらも苦み野菜であり、夏のピッタ増悪を防ぐ。教室ではゴーヤだけで作ったが、家の畑から収穫したピーマンが余っているので一緒に使うことにした。(ゴーヤは姑の農家友達から頂いたものでめちゃ新鮮。)
ゴーヤの種を取り除き、わたはそのまま使う。フライパンを熱し、オイルを熱する。先にブラウンマスタードからテンパリング。次にクミンシード、ヒーング、コリアンダーパウダー、ターメリック、マンゴーパウダー、塩を入れる。(マスタードがあるときは、先にマスタードから入れるのが鉄則らしい。それからクミンシードを入れるとのこと。)
苦味のゴーヤと酸味のマンゴーパウダーが絶妙な連携プレーを見せてくれる。スパイスのいい香りがたってからゴーヤ投入。ピーマンは熱の通りが良いので、後入れで蒸して完成。
(ちなみに、アーユルヴェーダは食事から6味、バランスよく摂る事も大事に考える)

せんちゃんのキッチンは清潔で必要な物が揃っている。
代用できる調理器具や食器も買わないと言っていた。
だからなのか、キッチンがシンプルで使いやすい。
まな板はラウンド型?かまぼこ型?で使いやすい。

メインのココナッツライスは最後に仕上げる。先にバスマティ米を水とココナッツミルクで炊く。それからフライパンを熱し、マスタード、生姜などを入れる。後から炊いたココナッツライスを混ぜ合わせ、茹でた緑豆を投入。この残暑、米とココナッツは体内余分な熱を冷ましてくれる。


おしゃべりしながら2時間ほどで完成。とうもろこしスープはお椀によそう。(食器はあるものを使う)

2人でいただきます♪

私の皿は大盛り。パクチーも盛っちゃう。
せんちゃんはパクチー苦手なので、少量のトッピング。
ゴーヤピーマンの苦みとココナッツライスの甘みがマッチ。

お部屋はTVも音楽も鳴らさず窓だけ開けて、向かい合って食べる。

せんちゃんは、
「インド米初めて。」
「アジア料理って感じね。」
「女子ウケ良いねー」
「女子、だいたい体に良いもの好きよねー」
「男性と子どもは苦手そうだね」
(うちの娘と夫の事、自分の家族を言っている)
なんて言いながら、初味覚を楽しんでいる。そして私のアーユルヴェーダテキスト、レシピをパラパラ眺めている。少しばかりのアーユルヴェーダ知識(ヨーグルトは昼だけよ、夏は辛い料理は適さないよ、とか)に聞く耳を持つせんちゃん。嬉しい。

お互い、6割位食べてから「量多くない?」って気づきます。アーユルヴェーダ食の「胃の1/3を空ける」ルールがどこへやら…反省。

それでも1年分のおしゃべりをしながら完食。

せんちゃんは、私がランチを作っている間、余ったココナッツミルクと豆乳、ゼラチンを入れてプリンを作っていた。私はコリアンダーとフェンネル、ミントを入れたお茶をいれ、一服。

お腹いっぱいなのに、プリンを食べる。女たちの「デザートは別腹」の意味不明な呪文を唱え、欲を腹に落とし込みます。不適切な過食…アーマ原因を自らつくる…。けど、美味しいものは美味しい。

コリアンダー・フェンネル・ミントティー。
ミントはうちの庭から摘んで持参。
ココナッツプリンは撮り忘れた。

15時頃、せんちゃんの娘ちゃんが帰って来ました。中学生の娘ちゃんは、成績や部活の事、友達や彼氏の事など、せんちゃんや私に話してくれます。母子関係良好な様子で、可愛い成長ぶりをみて嬉しくなりました。

余ったスープとさつまいも、少しばかりのココナッツライスをせんちゃん家族へ置き土産して退散しました。

今回、アーユルヴェーダ料理を家族以外に提供したのは初めてでした。人と食事を共有するのが嬉しいのか、アーユルヴェーダ料理を食べてくれたことが嬉しいのか作った自分達成感満たされたのか。とても楽しい時間を過ごしました。

次は、期待に応えてスパイスカレーを振る舞う約束を取り付けました。カレーって思っていたせんちゃんにアーユルヴェーダ理論を取り入れたカレープレートをプレゼントしよう。いつかの休日ね。


それではまた。(^^)


【アーユルヴェーダ基礎知識】
 自然に合わせた、季節サイクルにあった養生法をリトゥチャリアという。人類が年齢、体質に左右されず、季節の影響を受け、時季ごとに特定のドーシャが偏る事を指す。9月は、火・水のピッタドーシャの蓄積が一番高まり、体にアーマとして残る。胃の疲れや不調、食中毒、皮膚トラブル、疲労が増える。ピッタ増悪を避けるため、酸味、塩味、辛味を避ける。夏はニンニク料理や辛い料理は特に避ける。熱を取る食事が必要。11月にピッタは収まる。

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