こもりうた研究家 | Sound Stylist
はじめまして。浦上咲恵と申します。
自分語りの場として、プロフィールの記事を執筆します。
ミュージシャンでも芸能でもない、知られざる音の仕事をライフワークにすると決めた私にご興味ある方、是非覗いてみてください。
プロフィール
2015年 Soniphy LLC.設立。サウンド・スペース・コンポーザーである井出 祐昭氏率いる井出 音 研究所 Researtist として、「音の持つ本質的な可能性を社会に放つ」という考えのもと、建築・医療・美容・教育等様々な分野における音のプロデュースを行う。
井出 音 研究所と日本ロレアルが共同で髪や肌の健康状態を音で伝える技術を開発。米フロリダ州にて行われた化粧品業界のオリンピックである第29回IFSCC世界大会、PR分野の世界大会であるESOMAR 2017にてグランプリを受賞。
視覚障害者向けの総合支援エリア「神戸アイセンター ビジョンパーク」の音空間創造を担当し、2018年度グッドデザイン賞を受賞。
資格
一級知的財産管理技能士(コンテンツ専門分野)
メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種Ⅲ種
生い立ち
幼少期をアメリカで過ごし、帰国後、日本女子大学附属中学校・高等学校へ進学。慶應義塾大学 環境情報学部卒業。慶應義塾大学大学院 政策メディア研究科 修了。認知科学の分野で生活音を実践的に研究。
5歳のころ、ピアノが光って見えた。草むらを足で駆け抜ける音が楽しくてサッカーを始めた。英語が話せない頃から、何度も耳を傾けてくれた友達がいた。私の演奏で、言葉の壁があっても音楽なら伝わると表彰してもらえた。ヴィオラのような目立たない音が音色をつくることを知った。徹夜で研究する私を、加湿器の音が見守ってくれた。さみしさは、キーボードを打つリズムでまぎれた。たった一音で、空間が広くなる瞬間をみた。音が、人の心に近いことを知った。
音に恩義を感じることが多かったこれまでの人生。音がライフワークになることは、私にとってとても自然なことでした。
仕事の内容
主に井出 音 研究所のメンバーとして「音」に纏わる様々なお悩みや依頼を請けています。空間の音響プロデュース、開発、研究、チャイムやお知らせ音制作など、プロフェッショナルな皆様と一緒に手がけさせて頂いています。チーム内では、プロジェクトの主担当としてコミュニケーションや契約まわりを主に担っています。最近ではレーベルも立ち上げました。
こもりうた研究
こもりうたって、本当に不思議です。
綺麗な音楽でしょ、という顔を何百年も世界中にしておきながら、実は歌の中では辛さをぶちまけている。
子どもの寝かしつけは、愛情と過酷さのメーターが同時に振り切るイベント。綺麗だけじゃやってけないのは、どの時代も、どんな国でも一緒でした。癒しや気分転換じゃ変わらない、もっとわがままな本心の領域に手を差し伸べるのがこもりうたです。
大人もあやされたい。いや、大人こそ、本音を出せる時間が欲しい。
「自分の機嫌は自分でとれ」の時代ですが、むしろあやされに行きましょう。
子どものためだけじゃない。誰かのために、私のために。
音楽の枠を超えて、大人をあやす新しいムーブメントになったらいいなと願い、発信を続けます。
Sound Styling
こもりうた研究にも通じるところですが、私の個人的な動機は「暮らし」へのまなざしにあります。
音や音楽は往々にしてエンターテインメントや趣味、文化の領域としての魅力に注目されがちですが、私が見ているのはもっともっと地に近い部分。
良い日も悪い日もある、重ね続けるこの日々に、音が届けてくれているものって何だろうか。
日によってメイクや靴を選ぶように、表情で気持ちを表現するように、空気や気分を入れ替えるために窓を開けるように。
日々の遊びやメンタルケア、コミュニケーションに、もっと「音」も加わっていいんじゃないかなと、常々思っています。
音でスタイリングする。そんな感じです。
その小さな小さな気持ちの微調整が、心を健やかに保つ力になると信じているから。そういうもので「暮らし」が続いていくと考えているからです。
閉じることのできない耳を、上手く味方につけて生きる方法をシェアしていけたら嬉しいです。