人生を楽しめない人へ
あなたは、人生を楽しめていますか?
「人生を楽しめない」
それは、少し前までの私でした。
「どうして楽しめなかったのか」と、
「変わりつつある今」について、
書いてみたいと思います。
人生を楽しめないのは、性格?
「人生を楽しめない」というと、
性格が暗い人や、ネガティブな人をイメージしますか?
私は、どちらかと言えば
「いつも楽しそう」と言われるほうです。
性格が暗くも、ネガティブでもないと思います。
外から「楽しそうに見える」ことと、
本人が「楽しいと思っている」ことは、別だと思います。
また、人生を楽しめないのは、「性格」の問題ではないと思います。
効率を求めると、楽しみはあとになる
「人生を楽しめない」理由の一つ。
仕事でもプライベートでも、
「効率」を求めてきたからでした。
私は、娘が4歳の時に離婚をしました。
家事、育児、仕事。。
仕事はもちろん、
プライベートもいかに「無駄」を削るか。
そうするしか、生きるすべはありませんでした。
「高度に効率化」された毎日。
そんな中にいると、
「無駄」や「期待外れ」は大きな損失です。
飲みに行ったけど、あんまり楽しくなかったな。
期待して買ったけど、思ったほどよくなかったな。
こんな時間があるなら、あれをやったほうが良かった。
こんなものを買うなら、あれを買ったほうが良かった。
「無駄を嫌う」ほど「求めるレベル」は上がります。
すると、よほどのことでなければ、喜べなくなります。
思考の枠
先日記事を書いたら、こんなコメントを頂きました。
心のケアとは、ちょっと大げさ、、と思ったのですが。
「ちゃんとしなさい」という声に、
「自分はちゃんとしていないのかな」と罪悪感をおぼえたり、
期待に応えられない自分を責めたりと、
「思考の枠」になっていくのかもしれませんね。
私が人生を楽しめなかったのも、
このせいだったんだなとも思いました。
母は働き者で、父は怠け者。
生活のすべてをワンオペでこなしていた母。
私は母の、怠け者の父への愚痴を聞かされ続けました。
そして私は、努力しない人(=父)をずっと軽蔑してきました。
おかげで、怠けることを自分に許さなくなりました。
「そんなことをしている暇があるなら、
やるべきことはあるんじゃない?」
と、自分を監視してきました。
すると、楽しむことに罪悪感をもつようになりました。
「わかっていても身内に言われると心に残る」
についても、心当たりがあります。
もういい大人になって、
親の目など気にする必要が無いのに、
例えば海外旅行に行くことも、
「そんなことしてていいの?」
と、実際母に言われたこともあったし。
言われなくても、
「そう思っているんだろうな」
と、気にする自分がいました。
小さなころに嵌められた「思考の枠」を、
取り外すのはなかなか困難でした。
期待値を下げる
今の私は、「人生を楽しむ」ための、リハビリ中です。
リハビリには「ラン」がとても効果的です。
理由の一つが、
「求めるレベル=期待値」を下げる効果があること。
体を使わす、頭だけがフル回転すると、
ついつい「実体」から離れますよね。
自分のランの実力は、日々体と向き合うことでわかります。
実力を「身をもって」知れば、
過度に期待することはなくなります。
そして、「現実的な期待」に自分が答えられれば、
大きな喜びです。
また、マラソン大会に向けて充分に準備してきたのに、
大会前に足を故障したり、当日大雨になったりと、
「仕方ない」ことは発生します。
ラン仲間を見ていると、こういったことを過度に残念がったりしません。
「仕方ないよね」と。
やれる範囲でやるしかないのです。
ランを通じて、何ごとにも「完璧」を求めることが無くなりました。
「今」にフォーカスする
何時間も走るって、無駄ですよね(笑)
体のためだけなら、30分も走れば充分です。
ランの無駄な時間が、「効率至上主義」から、
私を抜けさせてくれました。
体を使うと、頭を空っぽにできます。
余計なことは考えず、
一分一秒、自分の体と対話することになります。
「効率」を考えると、
先回りしたり、後になって後悔したりします。
そんな「あとさき」を考えると、「今」を楽しめません。
しかし、楽しむ対象はいつだって、
「今ここ」にしかありません。
走り初めはつらいな。
少し楽になってきたな。
また疲れてきたな。
今日はちょっと体が重いな。
でも、もうちょっと頑張れるかな。
ランで、意識は「今ここ」にフォーカスされます。
そして、
おなかが減って食べることの喜び。
疲れて眠るときの安らぎ。
本来、体は原始的なものなんですよね。
体が教えてくれます。
「今ここ」の楽しさを。
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