興奮のメカニズムから学ぶ心電図!
心電図を勉強するとき、最初に覚えるのが電気刺激の伝わり方と心臓の動き、興奮のメカニズムです。それを覚えて、イメージ化につなげる作業が必要なのですが、ここが難しい所。
1.まずは、興奮のメカニズムから覚える。
電気信号の伝わり方と心臓の興奮は、
洞結節→右房と左房への刺激→心房の興奮→房室結節→ヒス束→右脚・左脚→プルキンエ線維→心室の興奮→心室の収縮→心室の拡張
といった流れ。これを、心電図にあてると、
洞結節(洞房伝導時間(基線))→
右房と左房への刺激→心房の興奮(P波で、右房と左房の負荷が反映される場所)→
房室結節(AH)→ヒス束(BH)→右脚・左脚(前肢と後肢)→プルキンエ線維→
心室の興奮→心室の収縮→心室の回復(QRS‐T)→
心室の拡張
↑ 図で書くと分かりやすい。
放電(興奮状態)・・・脱分極 → P-QRS
充電(回復状態)・・・再分極 → T-U
という感じでしょうか。難しいですね・・・(;゚Д゚)
でも、このメカニズムさえ覚えてしまえば応用が利くと思うのでしっかり覚えることが大事な作業。不整脈の種類を勉強しようとすると、名前が複雑で頭がパンクしそうになったことが何度もありました。
そんな経験を振り返り思うことは、基礎をしっかり行い次につなげる。種類を覚えず解剖と言葉の定義から勉強するのが一番ですね。
次回は、このメカニズムを深く追求していきます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?