日本の「ナンチャッテ」原産地表示
日本滞在22日目のメモ。
昨晩はリ・パブリックの田村大さんのオーガナイズで、元MARUのメンバーたち6人と久々に会う。2011年秋、東北の震災後の気仙沼のヴィジョンを語りあうなかからはじまった話(船名がもつ母港を離れて恵をもって母港に戻るとの意で、MARUと名付けられた)で、2012年、東大のi.schoolの学生たちが10人近くイタリアに来た。ミラノ工科大学やENI財団の協力を得て実現したプロジェクトだったが、学生たちも既に30歳周辺。ぼくはこの年頃にサラリーマンを辞めてイタリアで生活をスタートさせたことを思い出す。
今日午後は1つミーティングをこなしてから、大学の同級生の岩崎祐子さんと法政大学で経営学を教える木村純子さんのお2人と会った。岩崎さんはローマと東京を往復する生活をしているが、東京のイタリア関係の方たちをよく知っている。ということで食の原産地表示などのテーマなどを研究している木村さんを紹介してくれた。ぼくは彼女のワインクラスターの論文を以前に読んでいたので、共通の話題があったというわけ。岩崎さんが、港区某所で日本の原産地表示「なんちゃって」版のチーズをみつけ、これは叩くに値すると3人で議論。
夕方から、六本木のデザインハブで「意味のイノベーションと社会」というテーマで話す。ベルガンティの「デザイン・ドリブン・イノベーション」に食わず嫌いだったぼくが、意味のイノベーションにどう「嵌り」、今、ぼくが理解する「突破するデザイン」とはこうだ、という内容。リトアニアで意味のイノベーションが求められていることも話した。
千葉工大の山崎和彦さんにも振られたポイントだが、意味のイノベーションとは極めて主観的な定義で良い、と答えた。また先日のブログにも書いたが、ローカリゼーションマップと意味のイノベーションを一緒にさせた勉強会を立ち上げたいと今晩さらに強く思った。
さてと、明日と明後日は立命館大学東京キャンパスでの連続セミナーです。ギリギリでも来られたら来てください。2回とも、相当に面白いはずです。
明日は、まちの保育園の松本理寿輝さんと対談。土曜日は経済産業研究所の藤井敏彦さんと対談。