冬だけの景色を心の中に
東京を去ってもうすぐ1年。
僕を含め大学生は春休みに入った人も多い。
札幌の景色は全くの冬だけれど。
そんな中、高校時代共に勉強した友達が
はるばる北海道にやってきた。
折角なら冬らしい景色を見たいと思い
新千歳空港から1時間バスに乗る。
深く雪の積もった森を抜けて
広大な湖の側へ出た。
支笏湖で毎年行われる氷濤まつり。
冬のはじめから氷を成長させ続けて
1月の末から2月のはじめ
寒さが厳しい時期に行われる。
氷で作られた洞窟の内部に広がる
青白く光る幻想的な景色。
歩を進めると広がった空間に出る。
長く垂れた氷柱が何万本と集まり
1つの大きな構造物を成す。
氷濤まつりの会場を出て、支笏湖畔を歩く。
さっきまで晴れていたのが
嘘のように大粒の雪が舞い散る。
支笏湖から流れ出る千歳川は
夏と同じように底まで透き通っていた。
千歳川を渡り丘の麓へ向かう。
そこから伸びる細い山道を
何度もこけそうになりながら上へ登る。
展望台から臨む景色には
雪雲の消え去った恵庭岳が見えていた。
いよいよ始まった大学生最初の春休み。
最初から楽しい時間を過ごすことができた。
でもまだこのワクワク感は始まったばかり、
これからも楽しくなりそうな予感がする。
noteを書くときにいつも飲んでいる紅茶を購入させていただきます。