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とある休日、まだ僕は小学3年生くらいだっただろうか。暇で暇で仕方なさそうにしている僕を見かねたのか、父に「一緒に出かけないか」と声をかけられた。この時まで父と2人でどこかに行くことはあまり無かったが、父が嫌いなわけでもないし特に断る理由も無いので、玄関のドアを開けることにした。 最寄り駅から数回電車を乗り継いで1時間半くらい経ち、ようやく僕は改札口に切符を通した。多分まだICOCAは持っていなかったはずだ。改札を出てから緑豊かな公園の中を通り、動物園のゲートへ行くと思いきや