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バイオハザードシリーズ観た。

 ※新型コロナウイルスに関連のある可能性の記事ですみたいなことが上に表示されていると思うけど、関係はないです。もちろん。フィクションの中のフィクションウイルスの話です。


 例によって昔ちょろっと観たけどなんにも覚えていないので観たシリーズです。

バイオハザード

 Resident Evil(2002)
 よかった。ホラー映画として。サイケデリックだった。アクション要素は強めだけどホラー要素もそれなりにあってよかった。
 大昔にテレビで観たときは、アクションシーンばかりに目が行きがちだったけれど、改めて観て序盤の演出とかけっこうええやんとなった。エンディングも全然覚えていなかったから、グッドな終わり方で少し興奮した。
 とても良かったので続編なんか作るなよ。絶対するなよ。

バイオハザードⅡ アポカリプス

 Resident Evil: Apocalypse(2004)
 なんで続編なんか作ったんだ。ジルのことは原作をプレイしていたら盛り上がったのかもしれない。ホラー映画というよりSFアクション映画で、そういうつもりで観ないといけないと思った。
 続編を意識しすぎていて、そのつなぎの映画という印象。

バイオハザードⅢ 

 Resident Evil: Extinction(2007)
 おもしろい! よい。3作目は結局名作の法則か(個人的にはターミネーターもエイリアンも3が好きなので。もうこれ以上ない名作のあとにそれを裏切って予想外の方向に舵を切る作品だから)。
 感染が拡がって、自然破壊が進むの意味があまり理解できなかったけれど、どういう論理なのか解説求ム。むしろ植物も活性化して食虫植物のクリーチャーとか巨大なうごめく森とかが生まれそうなものだ。映像としては廃墟と化したラスベガスがとても良かった。そしてアラスカを目指すシナリオがよい。ていうか、アラスカに行くかどうか議論する必要なんてない。だってアラスカだぜ。人はアラスカを目指すために生きているんだ。そうだろう? なに言っているんだ。
 前作の流れ的にホラー映画じゃなくてアクション映画として観始めたら、角川ホラー文庫だった、と思ったら電撃文庫だったし最終的にハヤカワ文庫だった。なにを言っているのだお前は。最後で、反撃開始、という終わり方グッジョブ。次回作にご期待ください。あるいは期待しないでください。もうこれで完結でいいじゃん。あとは想像に任せますにしてくれ。個人的にはかなり面白かったんじゃないでしょうか。

バイオハザードⅣ アフターライフ

 Resident Evil: Afterlife(2010)
 なんか盛り上がりに欠ける。最終章へ向けた序章的な作品だった。最初のシーンが日本なのに忍者が出てこないのが不満。なんで忍者出てこないの。
 それはともかく、ついにアラスカに行ったから俺歓喜だった。やはりアラスカは良いぞ。一瞬でアラスカのシーン終わったけど。そしてそのあとは、ロスの刑務所でのサバイバル。世界規模で問題が起こっているのに、映画の舞台になるのは、その施設の中だけでっていうのは物足りなさを感じる。同じ閉鎖された空間でも2は街一つだったから余計に。
 最後にNBAのスーパースターが生き残っていて、ほんもののスーパースターだった。

バイオハザードⅤ リトリビューション

 Resident Evil: Retribution(2012)
 もはやバイオハザードとは……という作品だった。英題がResident Evilでよかった。過去作のキャラクタの登場は面白いけど、もっと複雑にしたりしても良かったのでは。味方として登場するキャラとか。ジルのクローンとか。
 気になったのは、疑似東京のシーンで横断歩道に縦線があること。日本の横断歩道はハシゴ型の縦線がないのだ。横線だけなのが今どきなのだ。昔は縦線もあったけれど。実際の渋谷がどうなっているかは知らないからもしかしたら忠実に再現しているのかもしれない。実際に渋谷でロケしたのかもしれない。でもなんか変な感じはした。
 今回も、敵は世界を滅ぼそうとしているのに、主人公たちは旧ソ連の研究施設でのみの戦いだけが描かれて、こじんまりとしていた。あと、敵の脅威が世界規模なのはわかるけど、もっとそれがわかる描写をした方が伝わるのではないか。ナレーションとちょっとしたシーンで説明はされているけれど。もっとほしい。

バイオハザード:ザ・ファイナル

 Resident Evil: The Final Chapter(2017)
 完結。やはり1作目が最高傑作だったし続編なんていらなかった。
 前作のラストシーンからの話は描かれなくて、戦いが終わったあとのシーンから始まる。むしろそこが観たかったのに。アイザックスが強化されて格闘強いのが面白い。ていうかそこまでの技術があるなら、T-ウイルスなんかより効率的に人類を滅ぼす他のなにかを開発することもできたんじゃないか。アリスがクローンでオリジナルではないというのは薄々感づいていたけど、そういう王道展開は好き。そしてMy name is Alice.って最後に言うのも。ありがち。それがいい。
 終わり方としてはわりと良かったと思うけど、残念な点もある。前作までのキャラクタたちが毎回ほとんど出てこないのだ。前作の最後で生き残ったあいつはどうなったの? クリスは? スーパヒーローは? 子供は? 作中でそれを描かないのが気になる。消化不良感。最終作なので2時間半とかにしてもいいから、アリスがかつての仲間と再開するシーンで終わりとかにしてほしかった。あと、抗ウイルス薬が風に乗って散布って、その設定で大丈夫か? あれ一本しかないのもどうか思う。ウイルス兵器を開発するなら、いろんな事態を想定してもっと抗ウイルス薬作っとかないとまずいっすよ。描写されていないだけであるのかもしれないけれど。冒頭で、空気感染がどうとか言っていたけれど、それならビルに立てこもってバリケード築いて戦っても意味なくない? と思ってしまった。ツッコミどころは多いけど、映画というのはそういうものだ。
 最終作は、バイオハザードっていうタイトルとしては良かった。生物兵器による災害とそれに終止符を打つ。クローンアイザックスと戦うシーンはもはやなにと戦っているのかわからないという感じだったけれど。

総評

 どの作品も、100分前後なのがよかった。
 ゾンビ映画だから、基本的にゾンビと戦うのがメインなのは仕方ないけれど、主人公サイドにもワクチン開発者が現れたり、アンデッドをひたすら銃や刃物で倒す以外にも、特定の音に弱いとか特定の光に弱いとか、相手の弱点を見つけて対抗する、そんなシーンもあったら良かった。完全にアンブレラ社が支配していて、強すぎるけど、密かにワクチン開発している企業があるはずで、もちろんそれらも滅ぼされたのかもしれないけれど、そういう現実味があっても良かったように思う。
 あと、レーザーの防衛システムはインパクトがあるからといって、何度も出してくるのは、映画としてはあれに頼り過ぎだと思った。あの技術を応用してライトセーバーみたいな武器を作って敵が攻撃してきても良かったし、それを奪って主人公が戦うでも良かった。映画のオリジナルの世界観とストーリーなのだから、どうせならもっとアレンジしてもいい。
 退屈はしなかったけれど、やはり1作目が最高傑作だったように思う。原作をプレイしたらまた新たな視点で楽しめるのかな。そのうちするね。いつになるのかはわからないけれど。

 プライムなら見放題なので観た。そういえばそうだった。

 完

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縁川央
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