記憶が飛ぶほど自信がない女
自己肯定感をどこかに丸ごと置いてきたのかと思うくらい自分に自信がないが、転職したいと思っている。
理由は色々あるけれど、一番の理由は思考停止を積極的に促され、気付かぬうちに頭の中に霧が掛かってしまったことを自覚したから。
ブレインウォッシングってステルス的にやってきて、無意識のうちに遂行されているんだな。
それはさておき、母のおかげでポテンシャル以上の自己肯定感を高めた状態で人格形成期を過ごし、父のおかげでヤンキー的に素直で真面目に生きることを恥ずかしいと思ったことがない、そこに生まれ持った我慢強さと飽きっぽさが相まった性格の私は、いつの間にか周りの優秀な人たちや、自分が知らなかった世の中のルールみたいなものに飲まれて、自己肯定感をしっかりと余すことなく失った。
しかし、三つ子の魂百までと言ったもので、自分を取り巻く環境や人間が大したことないのに、自分で自分のHPを削っていることに気づき、自己肯定感を復活させたのがコロナ真っ只中。
実際は、夫と深夜まで話し込んだり、長めの散歩をしながらあれこれ話すという有意義な時間の使い方を手に入れ、自分の考えや仕舞い込んでいた嫌な経験なんかを、たくさん言語化することで自己肯定感は少しずつ復活していった。
そしてその習慣は今でも続いていて、遂に飲みながら号泣し、自分に自信がないことを切々と訴えるという境地に達した。
私にはそんな記憶はない。
今もちゃんとない。
さて、まだまだ始まったばかりの転活は、悲しいかな年齢が高い、求めているキャリアでない等、そう簡単には上手くいかない。
5年くらい遅かったのかな…。
もっと積極的にキャリアを積むべきだったかな…。
など弱気になってみたりしている。
しかし結果がどうであれ、このタイミングで全く知らない人に評価される経験は自分にとってとても意味のあることだと信じている。
自分で選んだ道だから今さら後悔しても仕方ないし、自分のやりたいことを悩みながら暫く続けようと思う。
だから、もう少し自分を奮い立たせてみよう。
持ち前の我慢強さと真面目さを武器にして。
キャリアアップに成功したお母さん達に心から敬意を払いたい。