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フタバ書店(駒込)にてお取り扱い開始です

Any slideが「フタバ書店」さまにてお取り扱いいただけることになりました。
「フタバ書店」は、山手線駒込駅より徒歩5分ほどの「霜降銀座商店街」の中にあります。昔ながらの良さを持つ、今となっては貴重な書店さんです。配達も行っていて、まさに地元の1人1人の皆さんに本を届けるエキスパート。
お店の面積は大きくないものの、話題の本や今売れている本を押さえつつ、「これは!」という1冊も仕入れられていて、いろいろな要素がギュッと凝縮されています。
最大限に活かされた売り場を展開されている書店さんの、貴重なスペースに入れていただけること、本当にありがたくてしょうがありません。

実は、10年ほど前まで、本当にすぐ近くに住んでおり、気になる本があった際には会社帰りに寄っていました。
その頃の印象的なエピソードがあります。
ちょうど『よつばと!』のコミックを読み始めていて、続刊を探しに寄ったときのこと。売り場に探していた巻がなかったため「⚪︎巻はありませんか?」と尋ねました。その日はあいにく在庫がなく、その後取り寄せていただいたか、他の方法で購入したかは忘れてしまいましたが、しばらく月日が流れ、ついに最新刊が出る! という日になりました。
( 『よつばと!』を読んでいる方は、ご存知、まさに「ついに!」という感じ)
会社帰りに、「フタバ書店」さんに寄り、「あの、y…」と尋ねるやいなや、私の顔を見て、カウンターの後ろからサッと出してくださったのです。
きっと、「あの人は買いに来るだろう」と踏んで、確保してくださっていたのだと思います。

お店、特に趣味や特定のジャンルを扱うお店の方は、仕入れるときに「これは、あのお客さんが欲しいだろうな」と頭に浮かぶ、と言います。
1人のために商売をする。一見非効率のように見えて、その1人1人を積み重ねていくことが、やがて大勢の人に届ける、第1歩なのかなとも思います。
「たった1人のために書いた歌詞が、多くの人の共感を呼び大ヒット」なんてエピソード、よくありますよね。そんなとき、人間って、誰一人として同じ人間はいないのに、人類みな兄弟かってくらい、分かってしまう気持ちってものがあるよな…と思います。

SNSのおかげで、世界中の人の「あるある」が見られるようになりました。
私はよく、子育ての「あるある」を見るのですが、国も人種も歩んできた道も、「良し」とされることも違うかもしれない人の「あるある」動画に共感してしまう。わかる…と思って思わず笑ってしまう。本当に不思議だけど、同じなんだなと思います。
誰もが全く違う人間には違いないし、全く共感できない部分はあって当たり前なのでしょう。ですがこの「全く違う人間の同じ部分」は大きな喜びに間違いないなと思ってます。

実は私も、文章を書くときや、記事をまとめるときに「これをあの人が読んだらどういう感想をくれるのだろうか」と頭に浮かぶ1人がいます。もし、その人が「ああ、なるほどね」と言ってくれたら…。それがもしかしたら、次の誰か1人につながっていくのかなあと思っています。

話がそれてしまいましたが、フタバ書店さんの、1人1人に向けたサービスのように、私も、1人1人に届けるべく、作っていきたいなと思っています。

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