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月刊アルバムレビュー 9月号

ポケモン新作とその実況配信を見て生きています。

①Sofie Royer / Harlequin

1枚のアルバムで私の全幅の信頼を持って行かれたオーストリアの美女SSWによる待望の2nd。前作に引き続きメランコリックな響きが魅力的なアルバム。メロディラインは70’sの香りが、サウンド面は80’sを踏まえた現代シンセポップというおいしいもの組み合わせ。

②Whitney / SPARK

1stの頃は自然豊かな山でMVを撮っていたのに、今やミラーボールやらカラフルな光線やらで近未来な感じになっているが、ディラビートや打ち込みなどリズムの革新はあるもののフォーキーなメロディや雰囲気はそのままに、確実に新たなリスナーを獲得しているサウンド。

③Marina Allen / Centrifics

ロサンゼルスのSSWの2nd。ローラ・ニーロやカーペンターズ由来の声とメロディ。Kate Bollingerをよりオーガニックにしたような感じ。ジャケットからはジョニ・ミッチェルへの敬意も感じられたり?

④Bells Larsen / Good Grief

Soccer MommyやFrankie Cosmos好きにハマりそうなメロディメイカーっぷり。大作”Atlantic Love / a Long Distant Wave ”ではBig Thiefの”Not”ばりのノイジーなギターソロもあり、骨太な感じが好きな人にもおすすめ。

⑤The Beths / Expert in a Dying Field

ニュージーランドのギターポップ、ポップパンクバンドの3rd。相変わらずの良メロディとフックの効いたリフ。情感豊かなコーラスワークが多幸感あり。サウンド面もMVも青春バンド感があるけど、やってることが成熟し過ぎていて他とは一線を隔している。今1番来日してほしいバンド。

⑥Prep / Back To You

"Isn't She Lovely"的リズムに弱いのでOP曲”The Kid"は無条件で好きな曲。その他、都会的でありながら懐かしさや親しみやすさのあるPrep節が全4曲に凝縮されている。

⑦The Pen Friend Club / The Pen Friend Club

60年代から70年代のソフトロックやアメリカンポップスを標榜する日本のバンド。今作ではまさに68年〜69年あたりに鳴っていたようなサイケデリックロック色の強い挑戦的とも言えるアルバム。"Mind Connection"のようなA&Mサウンドなソフトロックから”People In The Distance”など70年代フォークロックな曲など時代への憧憬を含め密度の濃い内容。

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