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【フェリーで行くアウェイ参戦記】北海道コンサドーレ札幌戦(札幌ドーム)

執筆・撮影:yamaaaaaaaan
編集:タケゴラ
サムネイル:AKIRA

4月11日(日)開催の明治安田生命J1リーグ第9節、北海道コンサドーレ札幌戦に行ってきました。

今回、札幌に行くのに使ったのは、鹿島アントラーズのクラブパートナー様でもある商船三井フェリーの「さんふらわあ」。大洗港と苫小牧西港を結ぶ航路です。フェリーで行くことができるのもJリーグのクラブの中でもそうそうあるわけでもありません。今シーズンの札幌戦は日曜日開催で、十分な時間がある。ならば・・・!行ってみましたフェリーでアウェイ札幌戦参戦!

予約する

商船三井フェリーでは、フェリー(ツーリスト等級=カーテンで仕切られた船室)と東京駅~大洗港フェリーターミナル(※)、苫小牧西港フェリーターミナル~札幌市内の高速バスがセットになったきっぷ「パシフィック・ストーリー」というお得な連絡きっぷが発売されています。差額を払えば、アップグレードもできます。「パシフィック・ストーリー」を利用する場合は、インターネット予約ではなく、予約センターに電話します。

※コロナウイルスの影響を受け、東京駅~大洗港フェリーターミナルの直通バスが運休となっており、全便東京駅~水戸駅(乗り換え)~大洗港フェリーターミナルというルートになります。

通常、2名定員の船室を1人で利用する場合、船室貸切料金が必要なのですが、ラッキーなことに1人で利用しても指定の船室クラスの船室貸切料金が0円になる「快適ひとり船旅!シングルスーペリアキャンペーン」というキャンペーンをやっていて、フェリー一人旅でもかなりお得に予約できました。

大洗フェリーターミナルまで

東京駅のJR高速バスのりばへ。きっぷうりばのカウンターでパシフィック・ストーリーの運賃(船室のアップグレード分は除く)を支払い、乗車券を受け取ります。乗車券はバスに乗るごとに該当のきっぷを切り取り、運転手さんに渡していくものです。

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東京駅のJR高速バスのりばはホームゲーム観戦のときのバス乗り場としてお馴染みの場所ですが、今回は4番のりばから乗ります。14:30発の水戸行き、出発です。

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水戸駅までのバスの乗車は約2時間。いつもと違う景色にワクワクします。途中の渋滞もなく、予定時間通りに水戸駅に到着!

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水戸駅で大洗フェリーターミナル行きのバスに乗り換えます。バスは水戸駅北口の3番のりば、17:25発です。

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フェリーに乗る

バスは大洗港フェリーターミナル目の前のバス停に停車します。ターミナルに入ったところで検温、消毒を済ませ、カウンターで乗船受付をします。ここでアップグレードの差額を支払います。

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乗船受付が完了すると、乗船券(カード)が発券されます。このカードがルームキーにもなっています。出港時間は19:45ですが、「19:00くらいまでに乗船をしてください」とのこと。ターミナル内はレストランやショップも営業しておらず、そのままフェリーに乗ることにしました。

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フェリーで過ごす

いざ、フェリーへ!徒歩での乗下船口は4階で、船室は5、6、7階です。今回予約した部屋(スーペリアインサイド)は、6階にあるコンパクトなツインルーム。ベッドが2台(+折り畳み式のベッド1台)にトイレ・シャワーのついた部屋です。部屋には、テレビやエアコン、冷蔵庫、電気ポット、ドライヤーも備え付けで、パジャマ、スリッパ、タオル、歯ブラシ、シャンプーなどのアメニティもあり、普通のホテルステイと変わらないなと感じました。各ベッドサイドにはコンセントもあり、スマホやゲームの充電にも対応できます。

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少しくつろいで落ち着いたところで、船内探検にお出かけ。
5階と6階の窓際には座ってゆっくりできるソファがたくさん設置されています。また、この周辺では無料で使える4G Wi-Fiが設置されていているため、出港までパソコンに向かってお仕事をされている人や、出港後もスマホで動画を見ている人を見かけました。

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船内をウロウロしていると、「レストラン営業のお知らせをします」とアナウンスの声。商船三井フェリーのホームページには船内にレストランがあると書いてあるものの、このコロナ禍でもしかしたらやっていないかも?と少し不安になっていましたが、時間を短縮して営業しているようです。夕食はバイキング形式で、18:30から20:30まで(20:00最終入場)で開いていました。6階にあるレストラン入口の券売機で食券を買います。券売機で使えるのは現金のみでした。

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食事中、船長からのアナウンスが聞こえてきました。「予想される波の高さは約1.5m、軒並み穏やかに進みそう」とのこと。揺れを心配していただけにホッとしました。あとからインフォメーションの方に聞いたところ、「週の初めのころは低気圧の影響ですごく揺れたが、今日は久しぶりに揺れが少なそう」とにこやかにおっしゃっていました。

そうこうしているうちに、どうやらフェリーは港を出たようです。さっきまでは何も気にならなかったのに、力を入れていないとバランスを崩すほどの左右の揺れ。「えっ?」と思っていたところ、「フェリーが方向を変えているので、どうしても揺れるんですよ」とどなたかが説明されているのを聞き、ちょっと安心しました。

フェリーのあちこちに自動販売機が設置されていました。ソフトドリンクはもちろん、アルコール類、スナック菓子、アイスクリームもあります。小腹が空いたとき、のどが渇いたときに助かりそうです。

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また、船内にはギフトショップがあります。夜は22:00まで、朝は8:00から12:30まで空いています。さんふらわあ号をモチーフにしたグッズや北海道のお土産物、北海道のお酒や食品、船内で食べられるカップ麺、パン、おつまみも販売していました。どうやらショップでは、現金と交通系ICカードが使える模様。パッケージに鹿のイラストが描かれた北海道のアイスクリームに惹かれ、食後のデザートにいただきました。

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電子レンジ完備の給湯室もあり、レストランを利用しなくても、持ってきたお弁当を温めたり、カップ麺にお湯を注いだりができそうです。実際、パブリックスペースで食事をしている人も少なくありません。

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大浴場は、夜は22:00まで、朝は6:30から下船の13:30まで利用することができます。フェリーが若干揺れると、浴槽のお湯も波が立ち、片側の湯量が下がったかと思えばその反対側は浴槽を軽々越えてしまうくらいの高さまでになったりと、ちょっとしたアトラクションのような感じ。男性大浴場の前には、マッサージ機も設置してあり、疲れた体を癒してくれます。

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ほかにも、ランドリーやゲームコーナー、愛犬同伴の人向けのドッグランもあります。

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船室内ではスマホは圏外と表示され、使うことができません。テレビは電波の受信状況により、見えにくくなるシーンもところどころありましたが、おおむね楽しむことができました。緊急時の脱出方法を複数言語で繰り返し放送するチャンネルもあります。
ベッドに横になると、やはり揺れは感じました。少し波も高かったのか、寝入るまでは震度2くらいの地震が続いているような感じがしていました。

フェリーで朝を迎える

早く寝てしまったため、朝はかなり早く目覚めました。このころには、波が落ち着いていたのか、揺れはさほど感じず、ディーゼルの列車に揺られているような感じに。5:00すぎにデッキに出てみると、空が明るく、東の方からはまさに日が昇ろうとしているタイミング。洋上はとても寒かったですが、きれいな景色に見とれて、ややしばらく空を眺めていました。どうやらこの頃は岩手県の沿岸を通っていたようです。

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レストランでは、7:30から9:30(最終入場9:00)まで、朝食をいただくことができます。朝食もバイキング形式です。夕食は和食っぽいなと思ってみていたのですが、朝食は洋食っぽいなという印象でした。窓際の席に座ると、外に海を眺めることができ、ところどころ立つ白波を見ながら朝食を楽しみました。

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フェリーの感想

・フェリーで移動するからといって、特別なものは準備しなくても良さそうです。フェリー内のパブリックスペースに出るとき用の楽チンな服はあってもいいかも。

・ネットがつながる場所が多くないです。船室内はほぼ圏外だと思った方が良いかもしれません。港を離れたら、ところによりパブリックスペースの窓際でギリギリ、デッキならつながるかも、という感じでした。

・キャッシュレス派の人も5,000円くらい現金を持って行くと良さそうです

・ベッドで横になっているときに感じる揺れは、揺れが少ないと言われている時で非電化の列車に乗って寝てしまったときのような感じ、もしくは震度2程度の地震の揺れがずっと続いているような感じでした。

下船、札幌へ

北海道へ向かっている時からずっと、定刻13:30到着予定ですと繰り返されており、航海は順調に進んでいるんだなと感じていました。デッキに出て周りを見渡すと、今までよりも陸が近く感じられるようになってきます。前方には苫小牧西港が見えてきます。

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アナウンスで指示された順番に従って下船します。徒歩で下船する場合は、比較的待つことなくスムーズに降りられました。

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苫小牧西フェリーターミナルから札幌駅へはバスで移動します。ターミナルを出て、バス乗り場へ。苫小牧駅や札幌市内の地下鉄駅を経由して、札幌駅バスターミナルへ向かうバスです。ほぼ予定通りの15:50ごろに札幌駅へ到着しました。

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札幌市内を観光する

今回は、天気も良かったので、羊ヶ丘展望台へ行ってみることに。ここはガイドブックなどでもよく見る観光スポットで、クラーク博士の銅像で有名ですが、銅像の後方遠くに札幌ドームも見ることができます。明日の試合に向けて、勝つぞ!と気合いを入れます。

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札幌到着後、最初の北海道グルメはスープカレー。野菜たっぷりで美味しくいただきました。

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スタジアムに向かう

3日目、ホテルをチェックアウトした後に、大通駅を経由し、札幌駅へ。コインロッカーに荷物を置いて、札幌ドームの最寄り駅である福住駅へ向かいます。

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さっぽろ駅(もしくは大通駅)から福住駅を往復するだけならば、きっぷもしくは交通系ICカードの方がお得ですが、どこかに寄り道するならば、地下鉄が乗り放題になるドニチカきっぷを買うのがお得です。ドニチカきっぷは券売機で買えます。

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福住駅へは、さっぽろ駅から東豊線で7駅。先頭車両に乗ると、降りたときに便利です。

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福住駅南出口から出て、3番出口を目指します。

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あとは、ひたすらまっすぐ進みます。歩いて10分くらい。ドームが見えてきたら、右前方にある階段を上がります。

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アウェイエリアは南3ゲートが入口になります。階段は北ゲート・東ゲートへ、エスカレーターは南ゲート・西ゲートへと、導線が分かれているので注意!

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あとはドームに沿って、南3ゲートまで歩きます。

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検温、荷物チェック、手指の消毒、チケットのチェックが済んだら、いよいよ座席へ。ドームは天気に左右されないので、助かります。

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わたしはアウェイ札幌戦のときはいつも、あらかじめ"スタジアム(で食べる)グルメ"を調達して持ってきます。お気に入りは、大通にあるサンドイッチが人気のお店。事前に電話で注文し、スタジアムに行く途中で受け取っていきます。

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今回の必勝祈願

札幌ドームに行く途中、豊平公園駅から歩いて10分くらいのところにある豊平神社に立ち寄りました。主祭神である上毛野田道命(かみつけのたみちのみこと)は、死してなお大蛇となって敵を倒したと伝わる武神だそうです。御朱印はもちろん鹿印帳にいただきました。

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試合後

試合後の福住駅はとても混み合うので、少し時間をずらして帰ることにしました。福住駅までの間や、ドームの周辺には飲食店が何軒かあります。今回は、歩いて10分くらいのところにある回転寿司屋さんで北海道の旬の味を楽しみました。わたしのほかにも、ユニフォームを着たサッカー観戦帰りのお客さんがたくさんいました。

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お土産を買う

新千歳空港はお土産屋さんを始め、レストランや日帰り温泉、マッサージ、映画館と、施設がとても充実しています。お土産屋さんはスイーツ、海産物、野菜と、気になる北の味覚がたくさんで、早めに行っても時間が足りなくなるくらいです。コロナ禍の今は、営業時間を短縮しているお店も多いので、早めに空港に向かうのが吉!新千歳空港限定のスイーツもあります。

また、札幌駅や大通駅にあるデパ地下もお土産を買うのにおすすめ。こちらは札幌市内でしか買えない商品がゲットできたりします。

空港へ

帰りは飛行機でひとっ飛び。札幌駅から快速エアポートに乗り、約40分で新千歳空港に到着です。
空港では、日曜日の試合だったこともあり、試合後すぐに帰るという人が多かったのでしょう、三歩歩けば鹿島サポに当たるというくらいに、右を見ても左を見ても鹿サポさんばかりでした。たくさんのサポーターが札幌戦に参戦していたようです。お疲れさまでした。週末はまたアウェイ戦です。

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書いた人

yamaaaaaaaan
愛知県出身。
鹿嶋市とも茨城県ともまったく接点のない人生だったのに、どういうわけか気づいたときにはアントラーズにずっぽりハマっていた。サポ歴は長くないが、アントラーズを中心に、ホームタウン、スタジアム、グルメをまるごと楽しんでいる。
車の運転が超苦手がゆえ、どこまでも歩いて行ってしまう。思い立ったときにはもう行動している。食べるの大好き。
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