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「猫生」と婚活相手の話

実家猫・与作の寿命が近いらしい。
うちで一番のアイドルキャットだったので悲しい。

いのちなので仕方がないけど。

保護されて以来、ほぼずっと室内暮らしの猫生とは何なのか……
何かを生み出すでもなく、飼い主以外の記憶に残るでもなく……

とか考えたりもしたが、猫は猫らしくしているだけで人を癒す存在であり、その対価として快適な環境や飯を受け取っているわけだから、きちんと猫としての仕事を全うしてるんだよな、とも思う。

「赤ん坊は泣くのが仕事」も然り。
「役に立たなければ生きてちゃいけないのか?」論(※)にも通ずる。

※例:「私は社会に貢献しているから、他の人よりも生きる価値がある」とのたまう高齢男性に、上野千鶴子先生が「社会に貢献してようがしてまいが、生きる価値は同じ」と言い返した、という趣旨の話をどこかで読んだ。

猫は、「猫である」だけで尊いのだ。

……まあこれも偏った見方ではあるが、一つの納得の仕方としてアリなのではなかろうか。

 *

そんなことを考えている時に、前回記事にも登場している婚活相手Bと出かけて飯を食い、帰りに、レストランの近くにあったスーパーで買い物をした。

私は野菜と豆腐と胡麻油と、米粉パンを買った。
Bは生まれてこのかた実家暮らしで、日々の買い物などはおそらく母親がしているのであろう、デートついでに食料品店に立ち寄っても土産物かビールくらいしか買っているところを見たことがない。

その日の帰宅後に届いたLINE(の一部)がこちら。

野菜とかお豆腐を買ってる姿を見て、ちあきさんの手料理が食べてみたくなりました🍽✨

は? なに人を家政婦認定してやがんだコラ。


とは返信しなかったが、いやー、こいつァかなり冷めるぜ……。

「別に変なこと言ってるわけじゃないし、褒め言葉じゃないか」
と思う人もいるだろう(うちの親だったら完全にこう言う)。

しかし、そう感じた己に対して何の違和感も疑問も抱くことなく、こんなLINEを送ってくるところが問題なのである。

そりゃたぶん結婚したら、こちらがメシ作りを担う機会は多かろう。
母親が調理師免許持ちなので色々教わりはしたし、ろくに調理をしない奴の作るメシなんて食えたもんじゃねえしな。

何よりこいつ(というか男性一般)の衛生観念はそもそも信用してない。
先日ショッピングモールのファミレスに行った時に、箸立てから取った箸の先端を握ってこちらに渡しやがった時の衝撃は忘れられない。
(なおその時は、箸先の傷が気になるフリをして店員さんに割り箸を頼んだ。安い飲食店の共有箸はもともと苦手で、コロナ以降は割り箸を置いてる店も多いので一人飯の時でも頼むことは多い。無かった時のために鞄に常に割り箸を常備してもいる)

実際、昔から胃腸炎を起こしやすい体質でもある。
こいつに「俺のお気に入りメニューを食べてほしい」と連れられて行った揚げ物専門店で食事して、なんか気持ち悪いなぁと思いつつ帰宅した直後、全部戻したこともあった。
(後でネットの口コミを見たら「揚げ油が使い回されてて古い・臭い」という★1評価も目にしたから、おそらくそれが原因であろう)

 *

そんなわけで、ほぼもうこいつで決まりだな、と思っているBではあるが
この辺の価値観については相当な教育が必要そうだな、と思うと頭が痛い。

相手が受け入れなかった場合、最悪、お別れもありうる。
そう思うと、前回の記事で切る気満々だったAについても、相手から(別れたいと)言い出すまではもう少し放っとくか? という気もしてくる。

とはいえAも実家暮らしであり、雑談の中で「昨日の夕食に○○が出てきた」とか言ってる点からして、変わらないかもしれない。

メシは出てくるもの、という意識の根深さがな……。

まあ、こちらの教育にきちんと従う柔軟さがあればよいだけのことなのだが。
200人ぐらい顔合わせした実感からして、その柔軟さを備えた男性というのは、実に、少ない。

少ないと言うか、実際、100人に1人くらいの割合じゃないかと思う。
現時点では、このBが最も柔軟度は高めだと感じてもいる。

しかし、人の地雷ってどこに埋まってるかわかりませんからね。
引き続き要観察ですわ。


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