Twitterで『田舎の学力が有意に低いのは祭りに参加させられるからではないか』みたいなツイート見てちょっと腹立ったんでお気持ち、行きます

 田舎バカにしてんじゃねーぞ 学力が全てじゃねーんだ田舎っつーのは 学力低くてカワイソウみたいな書き口してんじゃねーよ生きてく方が勉強より大事なんだよ知ったような口利くな

 スッキリしたので考察いきます


 ほんの一例ですが、私も東北の片田舎で生を受けそこで育ったので一つのケースから演繹させていくような形の文章になればいいなと思ってます

 私の地元、祭りの参加率は結構高かったです。高校が同じ〜くらいのやや広域的な目から見ても、地域の祭りに参加している率はかなり高かった。

 クラスの6〜7割は参加してる?とかそれくらいの感じでした。横のつながりのために参加するハードルが低く、内部から楽しみやすいというのもありました。特に大事なのが、参加している人で誰も嫌がっている人がいないこと。地域の端の方に行くと地域の小さなお祭りがあったりしましたが、そこに参加している同級生も嫌そうな顔はしていなかった。(これは主観です)参加するとお小遣いが貰えることもあり、小バイトくらいの感覚で参加したりしていました。

 地域のお祭りは中学校くらいまでは参加しているのを見ていました。高校の頃はというと、私が勉強に打ち込みすぎたために情報収集ができずよく分かりません。中学生の時の祭りは、部活の引退が遅かったのもあり参加を諦めました。

 ここまで地域の祭りの参加率、参加者のモチベーションについて経験を挙げてきましたが、主問題はこれらの例が学力に影響するかどうかです。

 これもかなり主観になりますが(結論が主観になると信憑性が危ういが)、ほぼ影響しません。
理由は、田舎の学生は年中勉強しないからです。

 私の地元では、小学生から高校生までとにかく勉強しません。まず小学校では、勉強に打ち込んでいると半分変な目で見られることになります。そのため年中ひたすら遊びに使うことになります。私はゲームに使う時間が主でした。この文章を書くにあたって3DSの思い出きろく帳を見返してみましたが、2012年から2018年まで合計プレイ時間が1000時間を割った年がありませんでした。この7年間では、平均して年1376時間3DSで遊んでいたらしいです。他にもWii、WiiU、Switchの記録も合算すれば、低く見積もっても年1500時間ゲームに費やしていたと考えてよさそうです。ゲーム以外ではスポーツであり、上記の時間のうち数百時間がスポーツ関連に使われる友人もいました。とにかく、勉強以外で暇を埋める代表格はゲームとスポーツでした。

 そして同じような生活を中学生まで続け、気付いたら人口が多い地域との学力差が埋められなくなっていて、それでも勉強することなく高校を卒業していくというケースが特に多いです。

 私が思う田舎の学生が勉強に身を入れられない最大の理由は、競争相手の不在だと考えています。

 田舎には情報がありません。インターネットの普及により全世界で情報に平等にアクセスできるはずですが、全く前情報がないためどのように検索すればよいかも分かりません。相手が誰かも、自分の立ち位置もよく分からない状況では勉強のしようがありません。

 田舎の学生がどのように勉強するかというと、文武両道を行いひたすら自分との戦いに持ち込むという方法が一般的です。ひたすら自助努力を行った末に大学が見えてきます。

 競争相手の不在は勉強のメリットを大きく削ぎます。相手がおらず焦燥も生まれないため勉強へのモチベーションが生まれず、都市部との学力差を埋めることができずに社会に出ることになります。

 祭りへの参加はほんの些細な問題で一番の問題は競争相手の不在にあると思われます。田舎は社会との距離が近いため、学力が全てではないという意識も強まりますが、ここでアイツが勉強していればもっと可能性を広げられたんだろうな…と考えることも多々ありました。都市部と過疎地域で勉強へのモチベーションに差が生まれないような仕組み作りが行われれば、新たな可能性が見えてくると、私は信じています。


 祭りは死ぬほど楽しいので参加しないだけ損です

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