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「センスの良さ」とは

そもそも「センスの良さ」とは何か。

私たちは、何か品の良いもの、良い趣味をしている雑貨店や書店などの前を通ると、感覚的に「センスの良さ」を察することができる。

それでも、「センスの良さ」を測ることのできる都合の良い物差しがあったりするわけではないから「センスの良さ」を数字に還元することはできない。だから、AよりもBの方が「センスが良い」ということを客観的に検証することは絶対にできない。

それは「センスの良さ」というものが多元的なものだからだ。

多元的だというのは、色々な切り口が存在するということだ。

誰か他の人の体を立体的に再現しようとする時に、身長と体重、ウエストの数字だけでは、その人物の体格を再現することなど、到底できないだろう。もっと、もっとたくさんの数字が必要になる。

「センスの良さ」というものも、それに似たようなものだと思う。

ある場所に散らばっているもの一つ一つと、
それが全体にまとまった時の世界観。
そして、それを観察した人間の感受性。

それらが全部うまく調和した時に、人は「センスの良さ」を感じるはずだ。

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