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『神秘学概論』の太陽紀を読む

初回 12月4日(水) 
以後、毎月第1水曜日 午前10時~12時

講師 竹下哲生

オンライン Zoom  後日視聴可能


ルドルフ・シュタイナーの宇宙進化論を理解するにあたって大切なことは、全体を図式的に整理することに余り囚われないことです。
具体的に言うと、例えば土星紀には肉体と熱が、太陽紀には空気とエーテル体が、月紀には水とアストラル体が、そして地球紀には土と自我が生じた、などとよく言われますが、これは長い長い宇宙進化を、極めて抽象的に語ったものに過ぎません。
確かに、この図式はシュタイナーの宇宙論の「骨格」ではあるのですが――人体標本のガイコツが「人間」ではない様に――それを「全体像」だと思うべきではないのです。
さて太陽紀を読むに当たって留意すべきは先ず、何が土星紀に比べて新しいのか、詰まり何が太陽紀に独自なものなのかを明確にすることです。そうすると必然的に、太陽紀になっても土星紀と本質的には「同じ」ものがなになのかも明らかになります。
そして、こういった比較から土星紀において読み取ることのできた「図式」が、太陽紀においても未だ有効だと言える一方で、それが一段階ズレていることにも気がつきます。こうして土星紀と太陽紀の比較から、およそ月紀が、どういったものになるのかも、予測することが出来ます。ところが実際に月紀に読み進めてみると、この「予想されること」とは異なった描写が有ったり或いは、そういったものに関する言及そのものが無かったりします。
こうして「図式」に整理しながら読み進めつつも、その「図式」が当て嵌まらないポイントを探します。こういった注意深い読み方が出来ない人は、何回繰り返して読んでも「自分が既に知っていること」を確認するだけになってしまうのです。
学ぶことの歓びというのは、自分が長らく「読み飽きた」と思っていたテキストにおいて、新たな「発見」をすることではないでしょうか。そして、こういった「歓び」を体験せずにシュタイナーの精神科学を芸術的に深めていくことは不可能だと僕は思います。
だからこそ、この「体験」を皆さまとシェアしていきたいのです。
竹下哲生

=この講座は2023年より続いている『神秘学概論を読む』の読書会です。

テキスト:⽵下哲⽣訳を講座前に配信しますが、それは講座で使⽤する箇所のみの部分訳になります。各⾃、どなたかの訳本をお手許にご準備ください。

参加費

12,000円 (12月~2025年5月) 先払い
(初回のみ6か月分 以後は5カ月毎の更新)

お問合せ

fukui.family2000@nifty.com (担当:福井)

⭐️お申し込みは↓こちらのフォームから



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