「インテグラル理論」と「魂理論」の結婚(その4):暗がりを歩む
■この記事の要約
●魂は、明るみよりも暗がり、ポジティブさよりもネガティブさ、人が目をそむけている場所に、あえて注意を向けさせようとする。
〇生活のなかで魂を探したければ、大胆にならなければならない。
〇もし関係のなかに魂を見たければ、意識的な目的や期待を超えたところに目を向けなければならない。
〇確実な道をもとめるなら、暗闇を歩くのが一番だ。
●魂は夢のなかに大胆に姿を現す。
〇魂は、内面にあるもっとも暗いすみっこ、できれば避けて通りたい部分、あまり思い出したくないような気の滅入る問題に、大胆に光をあてる。
●人生には、二つの異なる修行の道がある。
ひとつは「人間の潜在的な可能性をきわめ尽くそうとする霊的な修行」であり、「単純さ、秩序、意味、自由をもとめる上向きの渇望」である。
もうひとつは「こんがらがった人生の蜜と栄養を追究する魂の修行」であり、「複雑さ、変化、憂鬱、地に足をつける感覚、愛着をもとめる下向きの欲求」である。
〇魂は豊かな可能性をはらむ平凡さのなかに住んでいる。
〇魂はこみいった方法でしっかりと人生にしがみついている。
●魂は、ピラミッドの頂点ではなく、体験の谷間に住んでいる。
〇魂の観点に立つなら、憂鬱とは現実生活の襞に落ち着こうとする心の動きにすぎない。
〇魂は未来よりも過去へとむかう傾向があり、人間や場所や出来事から離れるのではなく、愛着したがる。
●魂は何にでも愛着を感じたがるが、愛着に反発しようとする衝動も内にひめている。
〇魂は逆説と矛盾に満ちた複雑な心の領域である。われわれのなかには、愛着をもとめる気持と同じぐらい強く孤独や自由、分離をもとめる何かが存在している。
●魂は直線的には進まない。虫が卵から幼虫をへて成虫になるように、「段階的に」進んでいく。
〇魂は執拗な記憶や反復的な夢を通して、昨日の心の傷に人をつなぎとめておく。
〇魂は愛着し、巻きこまれ、にっちもさっちもいかなくなることさえ望む。
〇魂がもっとも活発に活動するのは、二つの傾向が牽引しあう緊張感のなかにどっぷりつかって生きているときである。
●魂は成長のさらに先を見ている。
〇単純な理論や分析や洞察では割り切れない感覚こそが魂の働きである。
●魂は、相反する疑問を両方とも頭と心で受けとめ、愛着すると同時に離れる方法を考えさせるような緊張のなかで生きることを要求する。
●魂は、運命が重大な役割をはたす広大な領域である。
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